道具組を楽しむ茶箱
茶箱は野点のための道具で、屋外での喫茶も楽しみの1つです。
この茶箱セットですが、自分の好きな道具を徐々に集めて、最終的には独自の道具を仕組むことが実はブームとなっています。
茶箱の道具構成の中で、箱、茶碗、棗、振り出し、茶筅筒、茶巾筒、仕覆、香合が主にコレクションの対象となるものです。
三井文庫には、「唐物竹組大茶籠」という三井家北家の8代三井高福(たかよし)(1808ー1885)が集めた道具組の茶箱セットが所蔵されています。
茶籠の中には、驚くことに50種類ほどの道具が収まっているのです。
これだけの数があれば、コレクションの完成までかなりの期間、塊集を楽しめたに違いありません。
茶筅筒、茶巾筒に関しては、見立てで、茶箱の道具にするのも楽しいことと思われます。
ここにも自分のお気に入りで集めた茶箱セットに組み入れたい道具があります。
慶入造の茶巾筒ですが、底に轆轤目があるので、手捏ねではないことが分かります。
また、何気なく買った硝子の振り出しも、今探そうとしてもなかなか手に入りそうにないことから、道具は出会いということを実感します。
自分の造った黒楽茶碗が少し小さめなので、茶箱に使えそうです。
ゆくゆくは、コレクションを完成させたいものですが、いつの日か実現させたいと思います。