当たるも八卦当たらぬも八卦
八卦盆や韓国の国旗には、記号のようなものが記されています。
これが、八卦と言われるものです。
陰(- -)と陽(-)が、爻(こう)という易の卦の基本となります。
これが3つ組み合わさった三爻が、八卦となります。
☰ 乾 天 北西
☱ 兌 沢 西
☲ 離 火 南
☳ 震 雷 東
☴ 巽 風 南東
☵ 坎 水 北
☶ 艮 山 北東
☷ 坤 地 南西
茶の湯で使われる八卦盆の配置を見ると、方位の並び方は、後天図と呼ばれるもののようです。
しかし、流通している八卦盆の中には、水と火の卦以外は、不揃いとなっているものが少なからずあるようで、実際のところ、どれが正しいのかよく分からないと感じられます。
韓国の国旗に三爻が描かれています。
これは太極旗と呼ばれ、4つの三爻がそこにあります。
左上には天である☰、右下には地である☷、左下には太陽である☲、右上には月である☵が配されています。
これよりも先に、太極八卦図というものが朝鮮王朝で使われていましたが、後天図で8つの卦が配されています。
『西遊記』の中で、八卦炉というものが登場します。
孫悟空が金丹という不老不死の薬を、道教の神である太上老君から盗んだ咎で、八卦炉に放り込まれました。
八卦炉とは、金丹を練るのに使っている炉のことで、金丹を食べた孫悟空は不死身のようになっていたのでここに入れたのです。
火の卦を避けるために、風の卦である巽に逃げますが、風で巻き上がった煙に目を赤くします。
49日目に太上老君が金丹を取り出そうとした隙に逃げ出すのでした。
それから、孫悟空の如意棒は太上老君からもらったものです。
当たるも八卦当たらぬも八卦。
吉凶を占うことにしますか。