白露
本日は、二十四節気の第15となる白露です。
陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也
少しずつ秋らしくなり、草花に朝露が結ばれる時季になりました。
空気中の水蒸気が、夜の冷気や放射冷却などによって冷やされて凝縮した結果生じた水が、植物の葉、クモの巣などに付いたものが露と呼ばれるものです。
実際には、夜露であることが多いと思われますが、ヒトの活動するのが主に朝からであるのと、夜が暗くて露の存在を認識しづらいことにより、朝露という表現になっています。
場合によっては植物自体から出された水のこともあります。
陰陽五行説では、白は秋を示しています。
従って、白露は、陽と陰の転換期となるわけです。
北原白秋の名前ですが、明治34年(1901年)に回覧雑誌『蓬文』を発行する際、参加のペンネームに白という字を入れることになり、「白秋」、「白葉」、「白月」などの中から引き当てたものです。
白秋の名を得たことが、北原白秋自身の転換点となったのかもしれません。
白露という名前の付いた日本酒もあります。
白露にもいろいろな楽しみ方があるようです。