唐木

デパート、百貨店の催事場で、物産展が催されている際、唐木細工の店をよく見掛けます。

そして、唐木でできた棗、香合、茶杓、茶筒などが店頭に並べてあります。

 

唐木(からき、とうぼく)とは、南方で取れる銘木のことで、紫檀、黒檀、白檀、花櫚(かりん)、鉄刀木(たがやさん)などの種類があります。

堅い材質で、木目と光沢が美しいという特徴を持っており、昔から家具や細工などの材料として使われてきた高級材です。

 

茶人の間でも、唐木は愛用されていました。

特に面白い使われ方は、茶道具の箱の蓋の材料としての利用です。

それも、蓋全面を唐木とするのではなく、片身代わりのように、半分だけ唐木を用いたりするのです。

もちろん、蓋全体を唐木とする例もあります。

 

それ以外にも茶道具で唐木が使われますが、比較的に身近なのが、香合、煙草盆、結界ではないでしょうか。

それから、唐木花台を千利休が所持していたとも言われます。

また、茶入の挽き家にも唐木が使われることがありますが、堅いので唐物などの貴重な茶入を仕舞うには適した材料と言えます。

 

唐木を使った片身代わりの蓋を実践してみたいです。

その前に、この箱に収める道具は何にすればよいかが迷います。

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