文士 立原正秋

立原正秋は、直木賞作家で、日本の美に関する事象を背景とした小説を多く書き残した鎌倉文士の1人です。

大正15年(1926年)に韓国で生まれ、昭和55年(1980年)に亡くなります。

かつては一世を風靡しましたが、現在では文庫本も店頭にほとんど並ぶこともなくなり、忘れ去られようとしているようです。

とはいうものの、2015年から電子版が配信されているので、再評価されているかもしれません。

 

『春の鐘』は、現在、大阪市立東洋陶磁美術館に収まっている安宅コレクションが背景となっています。

 

立原文学には、茶の湯がよく出てきます。

男が女に逢うために稽古場にたまに現れるという場面がしばしば書かれていたように思われます。

また、『その年の冬』は、京都の茶道家元の妻が主人公となっています。

 

かつて、TVKで、ドラマ「薪能」の再放送をしていたときに、VHSで最後の方の2話か、3話を録画して見たことがあります。

伊丹十三が役者として出演していて、時代を感じさせるものでしたが、立原文学の世界観がよく表現されていました。

「薪能」も含めて、「恋人たち」、「はましぎ」、「冬の旅」というドラマを見てみたいものです。

神奈川近代文学館で見た立原正秋展(平成9年)から随分と時が経過してしまいました。

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文士 立原正秋” に対して 2 件のコメントがあります

  1. 上村 より:

    突然のご連絡失礼いたします。

    「立原正秋 茶道」の検索の結果、こちらのブログにたどり着いたものです。
    立原正秋の世界に憧れ、茶道を始めてみたいと思っている29歳男子ですが、東京中に茶道教室は山程あり、どこで習えばいいのか正直なところ、検討がつきません。

    ご迷惑かと思いましたが、おすすめの流派や教室など、ご教授いただけますと幸いです。

    1. sehbi-an より:

      コメント、ありがとうございます。
      流派としてはどの流派でもよいと思われますが、私が学んでいる裏千家流を候補の一つとして挙げさせて頂きます。裏千家のホームページで教室を検索することができます。東京の裏千家流の教室としては、飯村茶華道教室、芳心会茶道教室、養和会・塩月弥栄子の茶室、アバンギャルド茶会、などは興味深い教室ではないでしょうか。

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