端午の節句

本日は、五節句の一つである端午の節句です。

 

端午とは、月で最初の午の日という意味ですが、午と五の音が同じなので、5日を指すようになり、それがいつしか五節句の一つの端午の節句を特別に指すようになったと言われています。

 

この時季は、季候が急速に暑くなり始めるので、暑気により体調を崩す人が多くいます。
そのため、病気などの厄を祓うために、強い香気を持つショウブをヨモギとともに軒に吊す軒ショウブという風習や、ショウブ湯に入って
身を清める風習が今でも行われています。
この風習が、端午の節句と結びついていきます。

 

やがて、鎌倉幕府のような武家の政権が誕生するとショウブが、武道を重んじるという意味の尚武に通じることから、次第に端午の節句の意味合いが変化してきて、跡継ぎの男子が生まれると、その成長の無事を願う行事となりました。
それに伴い、武家の象徴であり、身を守る鎧や兜を飾るようになったのです。

 

江戸時代に至っては、鯉の登竜門という、竜門という滝を泳いで上がった鯉が、天まで昇って竜になったという伝説に因み、鯉のぼりを飾るようになりました。
鯉のぼりの上の吹き流しは、五色からなりますが、これは陰陽五行説に基づいて、木・火・土・金・水の五つの要素を表しています。
木は青・火は赤・土は黄・金は白・水は黒となります。
神様の降りてくる目印であるという、くるくる回る矢車とともに、厄除けの意味があります。

 

ちまきや柏餅でもご賞味しながら、鯉のぼりや兜もご堪能ください。

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