虹始めて見わる

本日は、七十二候、虹始見。

 

七十二候は、趣のある表現が多いです。
七色の虹が、春の雨後に、見られるようになる、ということです。

 

この場合の虹は物理現象の産物としてというよりも、虫や蛇に近い存在として認識されている観があります。
実際、七十二候には動物の動静に依拠したものが多くあります。

 

虹は、太陽光が雨粒などを反射する際、光の各波長の屈折率が違うことから、プリズムのように光が分離することで、一般に言う7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)に分かれて見えるのです。
弧を描いて見えるのは、水滴の曲面の各場所で反射しているからです。

 

水と空気の間に界面があるため、光が空気から水の界面を通るときに屈折して進路を変えます。
更に、水滴の内側で反射して、水から空気の界面を通るときに屈折します。

 

虹の反射角の違いで、はっきりとした虹である正虹と、その外側にぼんやりとした副虹が生じます。
古来、正虹は、雄となる虹(こう)と、副虹は、雌となる霓(げい)と呼ばれてきました。
ここには、陰陽五行説と深い結びつきがあります。

 

虹の彼方のいずこか、夢が叶うという場所があるかもしれません。
次ぎに虹を見付けたときは青い鳥とともに羽ばたいてみてはいかがですか。

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