萩きんとん
萩は、秋の秋の七草の1つに数え上がられます。
ハギは、マメ科ハギ属の落葉低木の総称です。
万葉集に萩が多く取り挙げられていることから分かるように、日本人に古くから親しまれてきました。
その数、実に142首で一番多く読まれています。
ちなみに、次点は、梅で119首になります。
また、萩の初出は、『播磨国風土記』(和銅6年(713年))で、神功皇后の泊まった場所に一晩で萩が一丈ほど生えたことから、萩原と呼ばれるようになったことが記述されています。
「さ額田の野辺の秋萩 時なれば 今盛りなり折りてかざさむ」
(沙額田乃 野邊乃秋芽子 時有者 今盛有 折而将挿頭)
『万葉集』巻10・2106、作者未詳
「我がやどの 萩花咲けり 見に来ませ いま二日だみ あらば散りなむ」
(吾屋前乃 芽子花咲有 見来益 今二日許 有者将落)
『万葉集』巻8・1621、巫部麻蘇娘子(かむなぎべのまそをとめ)
ところで、以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
主菓子 萩きんとん 亀屋良永製
菓子器 一閑縁高 表雲斎造
それでは、萩の可憐な花を観賞してみてはいかがでしょうか。