小満

本日は、二十四節句の第8となる小満です。

 

万物盈満すれば草木枝葉繁る

 

季候が陽気になり、森羅万象の生気に満ち溢れて植物が枝や葉を繁茂させている状態を呈しています。

 

秋に種を蒔いた麦が、穂を付けて収穫の時季を迎えます。
これを麦秋と言っていますが、秋とは実りのことを意味しています。
これがちょうど小満に当たり、小満の名の由来は麦の収穫を含めて、植物の生育が盛んになり、
ちょっとした満悦や満足に至ることにあります。

 

小津安二郎監督の作品に『麦秋』がありますが、適齢期を迎えた娘に、突然、縁談が次々と舞い込み、麦秋の収穫期のような慌ただしさが、原節子の演技によって見事に描かれています。

 

ところで、小満芒種(スーマンボースー)とは、沖縄では梅雨のことを指します。

 

この芒種は、二十四節句の第9で、2016年は、6月5日に当たります。
すなわち、小満と芒種に雨が多いので、この雨季を小満芒種と言っているのです。
しかし、本州の入梅は6月上旬頃で、この頃は既に沖縄の雨季は概して終わっています。
沖縄は、中国文化の影響を多大に受けていて二十四節句と親密な関係があります。

 

小満の時期は、麦秋の秋に相応しく、旬なものが多くあります。
そら豆、車海老、枇杷などがそれです。
八寸や水菓子によいかもしれません。

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