香梅
現在、日本人が花として思い描くものは、桜です。
しかし、かつては違いました。
花と言えば、梅のことを指していました。
ウメもサクラと同じバラ科サクラ属の樹木になります。
松竹梅という言葉がありますが、歳寒三友というもので、中国から伝わりました。
歳寒三友とは、中国の文人画で好まれる画題で、寒い時季に寒さに耐えるものとして松、竹、梅の3つが取り挙げられています。
本来、歳寒三友には、目出度いという概念は備わっていませんでした。
それが、日本において徐々に形成されていきました、
松や竹は常緑であるため、そして、梅は冬に咲くため、慶事の象徴となりました。
梅の花は芳香を放って、私達を楽しませてくれます。
この香りの成分は、幾つかの揮発性有機化合物が配合されたもので、ベンズアルデヒド、オイゲノールなどが含まれています。
開花直後の朝が最も香りの成分が放散されています。
ところで、以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
主菓子 香梅 薫々堂製(大阪)
銘々皿 鈍阿造
それでは、これから本格的に咲き始める梅をお楽しみください。