黄檗の三筆
黄檗の三筆とは、江戸時代初期の黄檗僧である隠元隆琦、木庵性瑫、即非如一のことです。
また、隠木即とも呼ばれます。
3人とも中国出身であり、書風は唐風となっています。
黄檗宗は、明代の高僧隠元隆琦禅師が承応3年(1654年)に日本に伝えた禅宗の一派で、臨済宗の流れをくんでいます。
隠元隆琦は、万暦20年・文禄1年(1592年)に中国に生まれ、 寛文13年(1673年)に亡くなっています。
承応3年(1654年)に来日し、寛文1年(1661年)に黄檗山萬福寺を創建しました。
穏健高尚な書と称されています。
木庵性瑫(もくあんしょうとう)は、万暦39年(1611年)に中国で生まれ、貞享1年(1684年)に亡くなっています。
隠元に招かれて明暦1年(1655年)に来日しました。
雄健円成の書と称されています。
即非如一は、万暦44年(1616年)に中国で生まれ、寛文11年(1671年)に亡くなっています。
隠元に招かれて明暦3年(1657年)に来日しました。
奔放闊達な書と称されています。
隠元が中国から伝えた精進料理に、普茶(ふちゃ)料理があります。
萬福寺では、この普茶料理を食べることができますので、召し上がってみてはいかがでしょうか。