重陽

本日は、五節句の一つである重陽の節句です。

 

陽である奇数の中で一番大きい9が2つ重なっているので、重陽と言っています。

また、菊の節句とも呼ばれています。

 

菊は、延寿の効があって長生きをさせる植物とされ、翁草、齢草という別名もあります。

中国では、菊の花を浮かべた聞く酒を飲んだり、不老長寿や無病息災を祈ったりしました。

 

菊慈童(きくじどう)とは、能の演目にもなっています。

魏の文帝(曹丕)は薬の水が涌いた場所に勅使を遣わしたところ、周の穆王に仕えていた童子がいました。

王から賜った法華経の妙文の書かれた枕を見せます。

そして、この妙文を菊の葉に書き写すと、その葉から滴る露は不老不死の薬になるというのです。

これにより、菊慈童は数百年も生き長らえているのです。

 

日本では、被せ綿(きせわた)と言って、前日の8日に菊の花に綿を被せておき、9日に菊の香や露を含んだその綿で体を清めて、長寿を祈っていました。

 

「菊花令人寿(きっかひとをしてじゅせしむ、きっかひとをしていのちながからしむ)」

 

菊花令人寿という文言が、本質的に理解することができました。

菊に主体となってもらって客体はそのおこぼれをもらうことにしますか。

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