天明の大火

天明の大火とは、天明8年1月30日(1788年3月7日)に発生した京都最大の火事で、その被害は広範に及び、御所、二条城,京都所司代、東本願寺、西本願寺などを含めて、市街地の8割以上が焼けました。

 

表千家、裏千家、千家十職の家々も大火の被害を受けています。

 

楽家9代了入のときで、家屋敷、伝来の陶土や印、「火前印」、記録類を焼失します。

 

永楽家10代了全のときで、家屋敷、「宗全印」、記録類を焼失します。

 

奥村家5代吉五郎のときで、家譜「奥村家系図」など、家伝など焼失します。

 

飛来家9代一閑のときで、作品、印判、『一閑由来記』など、家譜、資料類などを焼失します。

 

中川家5代浄益のときで、過去帳1冊を残して全て焼失します。

 

中村家5代宗哲のときで、家屋敷は焼失しますが、歴代の寸法帳は持ち出せました。

 

土田家4代鶴寿院貞松のときで、家屋敷が焼失します。

 

黒田家6代正玄のときで、家屋敷は焼失しますが倉は残ります。

 

大西家9代浄元のときで、全焼しました。

 

駒澤家6代のときで、罹災します。

 

骨董屋に行くと、箱や道具そのものに焼け焦げた跡のあるものに出くわすことがあります。

時代考証をすると、この天明の大火である可能性があると分かることもあります。

一応、念頭に置いておくと、この知識が役に立つこともあるかもしれません。

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