藪内流

藪内釉、ないしは、燕庵釉という淡い青を帯びた特殊な釉薬が藪内流には伝わっており、知る人ぞ知る存在となっております。

 

藪内流は、藪内剣仲紹智(天文5年(1536年)-寛永4年(1627年))を流祖とし、400年ほどに渡って茶家として続き、現在、13代青々斎お家元に至ります。
西本願寺の庇護を受け、書院点前のような古来の茶風を残しています。
上京の三千家の上流に対して、下京にあるので、下流とも呼ばれます。

 

剣仲紹智は、足利義政の同朋衆と言われる藪内宗把の養子となり、武野紹鴎の弟子となって紹の字をもらって紹智を名乗りました。
天正9年(1581年)、相伝を受け、千利休より茶室「雲脚」を贈られました。
その後、大徳寺の春屋宗園から剣仲の道号を文禄4年(1596年)に頂戴しています。
また、古田織部の妹を娶って義理の兄弟となりました。
そして、茶室「燕庵」を織部から譲り受けました。

 

2代月心軒が寛永17年(1640年)に、西本願寺13世良如上人に茶菓を献じてから、現在まで献茶が行われています。
そして、このときから西本願寺門前に屋敷を構え、燕庵も移して現在までこの地におります。

 

NHKの茶道番組でお馴染みの藪内流ですが、茶の湯を綿々と伝えてきた歴史に敬服します。

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