大阪の茶室での楽しむ紅葉

寒くなって秋めいてきました。

「慈恩寺偶題」鄭谷 (『全唐詩』巻676)

往事悠悠添浩歎   往事悠悠として、浩歎を添ふ
勞生擾擾竟何能   勞生擾擾(ぜうぜう)として、竟(つひ)に何をか能くせん
故山歳晩不歸去   故山 歳晩に歸去せず
高塔晴來獨自登   高塔 晴來して獨り自ら登る
林下聽經秋苑鹿   林下 聽經す 秋苑の鹿 
江邊掃葉夕陽僧   江邊 掃葉す 夕陽の僧
吟餘卻起雙峰念   卻起せし雙峰の念を吟餘し
曾看庵西瀑布冰   庵西の瀑布の冰を曾看す

唐代の僧である寒山拾得の絵は、寒山は巻物を手にし、拾得は箒を持っている姿が描かれています。
寄付待合に掛けられたものは、巻物も箒も地面に置いて樹下で寛いでいる様子です。
茶室でお茶を楽しみながら寛ぎたいものです。

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

寄付待合
軸 寒山拾得図 小田海僊筆
菓子 懐中しるこ 文明堂製(東京)
菓子椀 紅葉
小皿 大聖寺伊万里
折敷 秋草月蒔絵

本席
軸 「渓辺掃葉夕陽僧」 立花大亀老師筆
花 紫丁華 南天
花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造
敷板 黄金壇薄板
香合 赤楽梟 大野鈍阿造
釜 万代屋釜 敬典造
炉縁 掻合塗
風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
水指 春慶塗曲
茶碗 宋代建盞天目
台 時代尼崎台写
茶入 古瀬戸椿手肩衝茶入
仕覆 時代裂
茶杓 牙 芦葉形
蓋置 竹
建水 唐銅フエゴ 淨雲造
主菓子 那須の紅葉 福壽堂秀信製(大阪)
菓子器 一閑縁高 安本表雲斎造

風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
水指 御本水指 六代清水六兵衛造
茶碗 辰砂釉蚊帳目茶碗  「赤不動」 鈴木明造
替 黒釉竜田川茶碗 森里陶楽造
薄器 竜田川蒔絵棗 一后一兆造
茶杓 紅葉 「龍田姫染めて紅葉のあるじかな」 成瀬宗巨造
蓋置 竹
干菓子 四枚紅葉 銀杏 河藤製(大阪)
干菓子器 一閑塗雲錦蒔絵四方盆 村田百川・松浦紫雲造

皆様も紅葉・黄葉をお楽しみください。

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