されば、茶室造営の実践

茶の湯での人の動線を考えた場合、そして、実生活での使用を考えた場合、広すぎず、狭すぎず、京間四畳半が最も適したサイズだと言えます。
そこで、裏千家の四畳半茶室である又隠がとても参考になります。
・根岸照彦著、『自慢できる茶室をつくるために』
淡交社(昭和61年初版)

 

・『仙巌園茶席、広間、小間、立礼席の詳細』
学芸出版社(1988年)

 

これらの2冊の本と又隠がとても参考になりました。
柱や丸太の太さや長さ、化粧屋根裏天井の勾配を木材や釘の位置などを、決める際、非常に役立ちました。
大まかな図面もこれらを参考にして自分で書くことができました。

 

例えば、床の間に関して記します。
床柱 赤松貼丸太 90φ
落掛 杉柾厚貼落掛
床框 北山杉絞無太鼓落白木面取
回縁 杉赤貼廻縁
天井 杉杢突板

 

meiboku

 

これらの材木は、実店舗に買いに行きましたが、通販でもごくわずか購入しました。

 

釘などの金物は通販や実店舗で購入しました。
炉は、野々田式のもので、電熱でも、炭でも両方使えるものを導入しました。

 

どこで何が買えるかは、インターネットでほとんど分かりました。
便利な世の中になったものです。

 

こうして入手したものは、施主支給というかたちで提供して、家を建てるのと同時作業で茶室を造っていきました。
茶室の一方は、襖をすべて開ければ、リビングと一体になるようにして、茶の湯で使わないときでも、開放的に利用できるようにしました。

 

皆様も、ここまで読み進めてきて、茶室が欲しくなったのではないでしょうか。
是非とも、茶室作りを試みてください。

自慢できる茶室をつくるために


仙巌園茶席―広間・小間・立礼席の詳細 (学芸和風建築叢書)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です