処暑
本日は、二十四節気の第14である処暑です。
陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり
処暑とは暑さが和らぎ、風も涼しさが増してくるという時季で、朝晩が冷たく感じられたりもします。
ところで、少し前に立秋がありましたが、まだ暑さが話題に出て来るように、二十四節気は太陽の位置を基準にしていることが分かります。
処暑は、太陽の黄経が150度の時なのです。
そのため、中国でも、琉球でも、日本でも、二十四節気が利用されているのです。
処という字は、場所を表しますが、物事をうまく取り扱うという、まさに対処という意味もあります。
従って、処暑は暑さが和らぐということです。
さて、俳人の桑田真琴の第一句集である『上馬処暑』には、以下の句があります。
「ゆりかごは納戸にあるか上馬処暑」
上馬とは、世田谷区の地名なのでしょうか。
確かに、作者は上馬で1962年に生まれていました。
これで、情景が浮かんでくるような気がします。
季題としては、処暑は変化が感じられるので面白いと考えられます。
しかしながら、この時季には、夏休みの課題を処さないといけない人もいるかもしれません。
処暑で暑さも収まってきたようですので、追い込みには適しているでしょう。