『この世界に残されて』を観て
ハンガリー映画『この世界に残されて』を観てきました。
第二次世界大戦中にハンガリーでのホロコーストや戦闘などで家族を失った二人が、終戦後、同じ傷を抱えながらも寄り添って暮らすが、また、共産主義という時代の波に翻弄されてしまうという数奇な運命。
しかしながら、各自は幸せを掴んでいくという逞しさを見せます。
さて、現在、鉄のカーテンやベルリンの壁がなくなり、緊張感から解放されて自由を謳歌していましたが、それも束の間のことだったようです。
戦争とも全体主義とも異なる、パンデミックという波によって不自由を強いられるようになり、東西冷戦時のように国境を越えることが難しい世の中になっています。
それでも、この映画の主人公達のように気丈に生きていかなければなりません。
そして、新たに来るだろう別の波にも立ち向かっていくのです。
映画の中で、お茶を飲むシーンがありましたが、人々の交流や精神的安寧という点において茶の湯の役割は重要であると考えられます。
皆様もご覧になってはいかがでしょうか。