茶の湯と五感

五感には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚があります。
茶の湯では、これらの感覚がフル稼働します。

 

視覚は感覚の中で最も情報量が多いものです。
次ぎに、聴覚が、情報量が多くなっています。
この2つの感覚がなければ何事においても大変な不自由を強いられてしまします。

 

そして、客も亭主も視覚情報と聴覚情報に基づいて動作をします。
見ることは、手掛かりやしぐさなどを通じて次ぎの動作の予測を立て、また、互いの意思を間接的に疎通するものです。
聞くことは、会話や合図を通じて、互いの意思を直接的に疎通するものです。

 

触覚、味覚、嗅覚は、視覚、聴覚の情報を補うものですが、感性に訴えています。
他方、視覚、聴覚は主に理性に訴えていますが、感性にも訴えています。
触覚は、温度や湿度を感じたり、道具に触れたりします。
味覚は、お茶、お菓子、料理の味を感じます。
嗅覚は、お香、お茶、料理の香りを感じます。

 

点前で、軽い物を重い物のように扱ったり、重い物を軽い物のように扱ったりするのは、客の視覚を通じて感性に訴求しているのです。

 

点前で、水を注ぐ音を聞かせることで涼しく感じさせるのは、客の聴覚を通じて感性に訴求しているのです。

 

五感を研ぎ澄ましてみてください。
更に、第六感も使えたら思いのままに茶の湯ができるかもしれません。

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