穀雨
本日は、二十四節気の第6の穀雨になります。
春雨降りて百穀を生化すればなり
春のこの時季の雨は、稲や麦などの穀物の生長に欠かせない恵みの雨である、ということです。
農業に従事する人には、種まきのサインとなっています。
穀物に限らず、他の植物、それに動物にとっても生長に必要な雨と言えるでしょう。
若葉による新緑の萌芽や、鳥などの繁殖がこの雨の後に始まるのです。
若葉が鳥の雛のえさになったり、えさとなる虫が増えたりすること、それに、冬が終わったばかりであることなどが、子育ての条件に適しているからです。
春の長雨とも称する菜種梅雨とは、ちょうどこの時季で、菜の花が咲いているため、この名があります。
更に、別名、催花雨とも言いますが、この時季の雨は穀物に以外にも、あらゆる植物の開花を促す雨であることが名前から容易に想像
できます。
中国では、穀雨は、最も良い茶の葉である頭茶の摘めるときとされていて、この茶を穀雨茶と言うようです。
また、場所によっては、二春茶とも 言うようです。
飲食店の名前に穀雨がよく見受けられますが、 恵みをもたらせてくれる違いありません。