竹笋生ず

本日は、七十二候の竹笋生(たけのこしょうず)です。

 

現在、筍として食されているのは、孟宗竹で、この時季は既に旬が過ぎてしまっています。

 

中国の七十二候では、王瓜生で、からすうりとなっていますが、日本では七十二候が取り入れられた早い段階で筍となっていますので、この筍は、真竹であると考えられます。
確かに、真竹の筍は5月下旬から6月上旬に採れます。
そして、孟宗竹の筍は3月から4月に採れます。

 

筍の出荷量が多いのは、1位が福岡県、2位が鹿児島県、3位が熊本県と、九州で多く採れるようです。
4位が京都府になっています。
食通が多い場所と関係があるのかもしれません。

 

文様があたかも筍の節のようなのでその名がある青磁筍花生は、南宋時代の龍泉窯で焼かれたもので、重要文化財として根津美術館蔵に所蔵されています。
青磁の釉薬が実に見事です。
これは、徳川家綱が堀田正俊に与え、以来佐倉堀田家に伝来したものですが、数多くの青磁筍花生が室町時代に日本にもたらされたようで、当時から筍花生と呼び慣わされていました。

 

筍料理はいろいろとありますが、筍会席という筍尽くしの料理もあるようです。
有名な料亭で食べることができるので、この機会に、皆さんも是非とも食してみてはいかがでしょうか。

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