本日は7の日、利休七則をどうぞ
茶の湯には、7に関する言葉が幾つかありますが、その中でも有名なものとして、利休七則というものがあります。
これは、千利休が茶の湯で心掛けることを弟子に問われた際に答えたことであるとされています。
一 茶は服のよきように点て
一 炭は湯の沸くように置き
一 花は野にあるように
一 夏は涼しく冬は暖かに
一 刻限は早めに
一 降らずとも雨の用意
一 相客に心せよ
お茶と言うまでもなく、飲んだときにおいしくなければいけません。
そのために、かつてはとても貴重で薬として飲まれていたお茶を吟味により準備し、抹茶の場合は、茶漉しで漉して、いわゆるだまにならないようにします。
更に、お客様に出す茶碗は直前にお湯を入れて温めておいて茶碗が冷たくないようにします。
そして、抹茶やお湯の分量、お湯の温かさなどにも留意してお客様においしいお茶をお出しするわけです。
炭の火がおこらなかった場合、釜の湯が沸きませんので、炭をつぐときは、火がきちんと置かなければいけません。
つまり、空気の通り道が確保されるように意識して各種の炭を組むようにつぐ必要があります。
茶室に生ける花は、あたかも野に咲いているように生けます。
それは、野に咲いている状態を茶室の中で再現することと違っています。そのため、生けるという表現ではなく、入れるという表現もされます。
暑さや寒さを演出による創意的工夫、自然現象を利用した物理的工夫により、和らげてお客様をもてなすのです。
風炉ならば、名水点、葉蓋、洗い茶巾など、炉ならば、筒茶碗などの点前があります。
不慮の事態が起こることはどうしても避けられないものです。
仮にそうなった場合でも、時間に余裕があれば、何かしらの対処ができます。
そのために、計画的行動が必要と考えられます。
そして、不慮の事態の起こることを見越して、あらかじめ準備しておけば、困ることはないのではないでしょうか。
同じ茶席で一緒になったお客様とは、席の進行を成立させる役割をともに担っているのです。
従って、自分勝手な振る舞いは慎まなければいけません。
利休七則には、茶の湯にとってとても大事な心掛けが説かれていますので、何度も見直してみるのもよいかもしれません。