お菓子 いろいろ

茶の湯では、お茶を飲む前に、お菓子を食べます。
これを楽しみにしている方も大勢いらっしゃると思われますが、本来、お菓子はお茶を美味しく頂くためのものです。

 

濃茶の前には、主菓子、薄茶の前には、干菓子を食べるのが基本となっています。
大寄せの茶会では、薄茶で干菓子の場合もあれば、主菓子の出る場合もあります。
煎茶では、お茶を飲んでからお菓子を食べるようです。
しかし、私が一度臨席した、確か、有楽流煎茶道では先にお菓子を食べたと記憶していますが、私の先走り行動かもしれません。

 

四ヵ伝では三種、行では五種、真では七種のお菓子が縁高に盛られます。
七種として、上用(薯蕷)、蒸物(餅)、こなし、きんとん、焼菓子、水物(果実)、棹物(羊羹)が挙げられます。
三種から七種のお菓子で、上用と水物は必ず入ります。

 

こなしと練切が同じでものであるとか、違うものであるとか、もしくは、こなしは蒸し菓子であるとか、お菓子の定義があいまいなところがあるようです。

 

また、善哉もお菓子扱いとなりますが、黒文字と赤箸の2本で食べます。黒文字は、一客一本で使用するのが原則ですが、黒文字だけでは食べられないので赤箸が添えられるのです。
そして、お茶事のように黒文字は持ち帰り、赤箸は折って椀の中に入れたりしますが、昨今、杉の赤箸が希少なものとなり、折ることが躊躇(ため)われるようです。

 

七種も盛られたお菓子が食べられるのですから、皆様も真の点前までお稽古を、頑張ってみてはいかがですか。

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