大阪の茶室で享受する菊の効力

9月9日は重陽の節句で、またの名を菊の節句と言います。

周の穆王(ぼくおう)に仕えていた童子は、七百年も生き延びて魏の文帝の世の人々に再発見されます。
慈童が偈を菊の葉に写すと、そこに結ぶ露が不老不死の霊水となり、それを飲み続けて長寿となっているのでした。
菊水は、このように霊水として知られているのです。
それを茶室で体感することにしました。

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

寄付待合
軸 菊慈童 原在中筆

本席
軸 「令人寿」 鵬雲斎大宗匠筆
花 菊
花生 旅枕花入 楽斎造
敷板 黄金壇薄板
香合 菊蒔絵錫縁香合 田中煌又造
釜 万代屋釜 敬典造
風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
棚 玄々斎好 更好棚 可映造
水指 薩摩焼 秋草水指
茶碗 井戸写 鈍阿造
古袱紗 菊イチゴ
茶入 古瀬戸 鉄釉肩衝茶入 春日蓋
仕覆 時代裂
薄器 薄器 糸菊蒔絵中次 中村宗悦造
茶杓 野菊 小林太玄老師造
蓋置 赤楽輪 茶神 旦入造
建水 唐銅フエゴ 淨雲造
水次 腰黒薬缶 古宇小品堂製
主菓子 菊の着せ綿 福壽堂秀信製(大阪)
菓子器 菊光琳蒔絵重箱

茶碗 粉引手茜茶碗『衣被』 一風窯 鈴木明造
茶杓 露 二代池田瓢阿造
干菓子 菊 衣被 河藤製(大阪)
干菓子器 古満盆 平安象彦造

皆様も、菊の霊力で長生きしてください。

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