宗哲 中村家

中村家は、千家十職に名を連ねる塗師を家業とする家で、棗、香合、菓子器などの制作をしています。
当主は、代々、宗哲を襲名しています。

 

初代宗哲(元和3年(1617年)- 元禄8年(1695年))
二代宗哲(寛文11年(1671年)- 宝永3年(1706年))
三代宗哲(元禄12年(1699年)- 安永5年(1776年))
四代宗哲(享保11年(1726年)- 寛政3年(1791年))
五代宗哲(宝暦14年(1764年)- 文化8年(1811年))
六代宗哲(寛政4年(1792年)- 天保10年(1839年))
七代宗哲(寛政10年(1798年)- 弘化3年(1846年))
八代宗哲(文政11年(1828年)- 明治17年(1884年))
九代宗哲(安政3年(1856年)- 明治44年(1911年))
十代尼宗哲(文久2年(1862年)- 大正15年(1926年))
十一代宗哲(明治32年(1899年)- 平成5年(1993年))
十二代宗哲(昭和7年(1932年)- 平成17年(2005年))
十三代宗哲

 

武者小路千家4代一翁宗守は、始め、吉文字屋吉岡与三右衛門の娘婿となり、吉岡甚右衛門として塗師をしていましたが、千家に呼び戻された際、家業を初代中村宗哲(八兵衛)に譲りました。

 

三代宗哲は代々の中で最も名工と言われ、漆桶宗哲と号しました。

 

八代宗哲は、裏千家の玄々斎好曙棗のような、裏千家玄々斎や井伊直弼などの好み物を制作しています。

 

十一代宗哲は、淡々斎好折撓溜塗梅月や鵬雲斎好鳳凰平棗のような、裏千家淡々斎や鵬雲斎などの好み物を制作しています。

 

茶の湯のお稽古で、拝見物の問答で、お棗のお塗りは宗哲としばしば答えるように、以外と身近な作家・職人かもしれません。

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