立秋
本日は、二十四節気の第13となる立秋です。
初めて秋の気立つがゆえなればなり
まだ夏の暑さが厳しい時期にも関わらず、秋ということに違和感を抱く方も少なからずいると思われます。
その理由は、二十四節気が太陽の運行に基づいて設定されているからなのです。
つまり、昼と夜の時間の長さに関わっている春分、夏至、秋分、冬至という二至、及び、二分の各中間に位置するのが、立夏、立秋、立冬、立春なのです。
太陽黄経が135度のときが、立秋に該当しています。
そのため、気温や季節にずれが生じているのです。
もともと二十四節気は中国で誕生したものです。
暑中見舞いが、残暑見舞いに変わるタイミングになります。
鎌倉の鶴岡八幡宮では、立秋祭が行われ、夏の無事に感謝するとともに、秋の稔りを祈願します。
そして、舞殿において鈴虫を献上して神事が執り行われます。
実際、この頃には晩になると虫の音が聞かれるところもあるのではないかと思われます。
これは、まさに、虫の音にぞ驚ろかれぬる、といったところでしょうか。
暦の上では、秋になりましたが、実生活では、暑さが夏一番かもしれません。
しかし、心は秋の装いで涼しげにいきたいものです。