乾隆帝
乾隆帝は、清朝の第6代皇帝で、雍正帝の第4子として康煕50 年(1711年)に生まれ、嘉慶4年(1799年)に没しました。
在位期間は、雍正13年(1735年)から乾隆60年(1795年)という60年の長期に及んでいますが、祖父の康煕帝の在位期間である61年を越えないために退位しました。
しかし、退位後も実質的に実権を握っていました。
在位期間が長いため、大清乾隆年製という銘の入った焼き物が多く存在しますので、比較的馴染みがあると思われます。
塩の専売、土地税に加えて、ヨーロッパにお茶や絹を輸出して、銀が大量に流入したため、軍事費や文化事業費が潤沢でした。
乾隆帝のときに中国史上、版図は最大となりました。
十全武功という10回の遠征を行い、西域やチベットも版図としています。
乾隆38年(1773年)から乾隆47年(1782年)にかけて『四庫全書』という古今の優れた著作を集めた書物を編纂しました。
書画の収集にも努め、その多くが故宮博物院などに残されています。
また、乾隆帝自身も、漢詩、書、絵画を嗜みました。
大清乾隆年製の入った贋作もたくさんあるようですので、ご注意ください。
しかし、明朝の嘉靖・万暦のルネッサンスを目指した時代の作品ですので、良品も多くありますので、ご鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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