大阪の茶室で楽しむ七夕

織姫と牽牛が一年に一度逢えるのが七夕です。
星祭りとも呼ばれていて、短冊に願い事をしたり、とても神秘的な行事です。
七夕伝説は後漢の頃には既にありましたが、勤勉でなければいけないという儒教的な教えが背景となっているようです。

織姫がこと座のベガ、牽牛がわし座のアルタイルです。
そして、太陽、月、太陽系、夏の大三角、天の川、銀河鉄道、渦銀河、ダークマターなど、茶室という小宇宙では宇宙の構成要素が幾つも見付けられます。
統一理論で説明がつくかもしれません。

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

寄付待合
軸 「契利計武 心曽川良支太奈機乃 止之尓一多比 安不八安不加者」益田鈍翁筆
(契りけむ心ぞつらきたなばたの年にひとたびあふはあふかは)藤原興風和歌

本席
軸 日日是好日 立花大亀筆
花 蛍袋
花生 大聖寺伊万里油壺
敷板 黄金壇薄板
香合 平独楽香合 三代渡辺喜三郎造
釜 万代屋釜 敬典造
風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
棚 丸卓
水指 李朝初期黒釉水指
茶碗 黒楽 大野鈍阿造
茶入 信楽肩衝茶入 上田光春造
仕覆 二人静金襴
薄器 雪月花蒔絵中棗 熊谷秀穂造
茶杓 夜舟 二代池田瓢阿造
蓋置 赤楽三角蓋置 得入造
建水 唐銅フエゴ 金谷淨雲造
水次 仁清写渦水次 宝泉造
主菓子 宵待草 福壽堂秀信製(大阪)
菓子器 色絵蝶菓子器 三代清水六兵衛

茶碗 貴人茶碗 桶谷定一造
台  杉
替 瀬戸 麦藁手 輪線紋 茶碗
茶杓 天の川 「卯の花も白し夜中の天の川」 成瀬宗巨造
蓋置 色絵ぼんぼり蓋置 清閑寺窯製
干菓子 星 渦 河藤製(大阪)
干菓子器 淡々斎好 渦蒔絵高坏

皆様も夏の夜空をお楽しみください。

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