大阪の茶室で楽しむ水に因る避暑

夏の暑さが厳しくなっており、渓谷などに避暑に訪れたくなります。
渓声山色の軸はよく床に掛けられますが、蘇試の詩偈が由来となっています。

渓声便是広長舌(渓声は便ち是れ広長舌)
山色豈非清浄身(山色は清浄身に非ざること無し)
夜来八万四千偈(夜来八万四千の偈)
他日如何人挙似(他日如何が人に挙似せん)

茶室でも趣向で避暑を楽しむことができます。

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

寄付待合
軸 上高地青嵐図 川島梅関筆
短冊 「泉 こゝろしてくむべき物を山水のふたゝびすまず成にけるかな」香川景樹筆

本席
軸 渓声山色 盛永宗興老師筆
花 蛍袋
花生 宗旦むし籠花入 二代池田瓢阿造
香合 松 山下ロクロ工芸製
釜 万代屋釜 高橋敬典造
風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
茶碗 朱窯変総釉黒楽茶碗 草楽印 了入造
茶入 宋代磁州窯系 天目釉糸目撫肩衝上底漢作唐物茶入
仕覆 珠光緞子 縞海気 小林泰湖仕立
茶杓 老松 元節 成瀬宗巨造
水指 春慶塗曲
蓋置 竹
建水 餌畚建水 八代中川浄益造
主菓子 花藻 鶴屋八幡製(大阪)
菓子器 乾山写絵変向皿 大野鈍阿造

棚 玄々斎好 更好棚 可映造
水指 御本水指 六代清水六兵衛造
茶碗 李朝 青井戸
薄器 時代螺鈿桔梗文蒔絵平棗
茶杓 山百合 水原秋櫻子造
蓋置 赤楽一閑人 一入造
建水 刷毛目建水 大野鈍阿造
水次 腰黒薬缶 古宇小品堂製
干菓子 鮎 河藤製(大阪)
干菓子器 四方盆 煌又造

皆様も避暑をお楽しみください。

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