立春
今日は、二十四節気の第一となる立春(りっしゅん)です。
春の気立つを以って也
冬と春の節目である節分の翌日に当たり、暦の上では春の始まりとなっています。
春というにはまだ寒いですが、これは二十四節気というものが、夏至、秋分、冬至という二至、及び、二分、そして、これらの中間である立夏、立秋、立冬、立春を太陽の運行に従って配されていることに因ります。
そして、二十四節気は中国で生まれたものなので、日本の気候とは合わないところがあります。
しかしながら、旧暦である太陽太陰暦では、立春は1月上旬になり、お正月に、新春や迎春といって祝っていることと合致しています。
立春より後に始めて吹く南風を、春一番と呼びます。
木枯らし1号は太平洋側が乾燥するのに対して、春一番は日本海側が乾燥するフェーン現象が見られます。
安政6年(1859年)2月頃に、強い南風にあおられて漁船が五島沖で転覆して53人の漁師が亡くなる事故があり、これ以降、春一番と呼ばれるようになったと言われています。
昭和62年に、壱岐市の郷ノ浦港入口の元居公園に春一番の塔が建てられました。
春一番と言えば、往年のキャンディーズを思い出す人が多いかもしれません。
随分、季節感に溢れた歌詞であると思われますが、この時季、ちょっと気取ってみてはいかがでしょうか。