一楽二萩三唐津の萩

一楽二萩三唐津

 

このように、茶人の好む茶碗の順番とされているように、萩焼も、楽焼と同様に、好まれています。
萩焼の特徴は、土と釉薬の収縮率の違いから生じる表面の細かいひびである貫入と、長年使い込むと貫入から水などが浸み込むことで変色した結果生じる七化けです。

 

戦国時代の茶の湯では、高麗茶碗が珍重されており、朝鮮出兵の文禄・慶長の役の際、朝鮮の陶工が日本に連れて来られました。

 

毛利輝元は、朝鮮の陶工である李勺光とその弟の李敬を日本に招き、関ヶ原の戦いの後、萩の松本中ノ倉にて御用窯を築かせたのが、萩焼の始まりです。

 

李勺光の系統の深川萩が、また、李敬の系統の松本萩が、現在まで続いています。

 

坂窯は、李敬を初代とした萩焼の本流で、2代藩主毛利綱広から高麗左衛門の名を初代が賜ってから、坂高麗左衛門を名乗るようになりました。

 

一方、李勺光を初代とする窯元の坂倉家の中でも、12代坂倉新兵衛は、1957年に、選択無形文化財となり、中興の祖と呼ばれました。
そして、1970年には10代三輪休雪、1983年には11代三輪休雪が人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定されました。

 

侘びた古萩の茶碗でのむお茶は格別の味がすることと思います。
ご賞味ください。

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