大阪の茶室で楽しむ桜花

全国各地で桜の開花宣言が出されています。
花は盛りに、月はくまなきをのみみるものかは、とは兼好法師が著した徒然草の一節です。
そして、散りかけた桜に美を見出したのは、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての兼好法師だけではないようです。
幕末から明治初めの大田垣蓮月も、散る桜に心を惹かれ、そのような和歌を残しています。
日本人の侘び・さび・しをりという感性でしょうか。

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

寄付待合
軸 桜に釣燈籠図 岳雲筆

本席
軸 「うらやまし心のままに咲てとく すがすがしくもちるさくらかな」 蓮月筆
花 鈴蘭水仙
花生 旅枕花入 楽斎造
香合 赤楽梟 鈍阿造
釜 万代屋釜 敬典造
炉縁 掻合塗
風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
棚 玄々斎好 更好棚 可映造
水指 御本水指 六代六兵衛造
茶碗 織部 初代加藤春鼎造
古袱紗 撫子紋
茶入 飴釉楽鮟鱇 中印 了入造
仕覆 枝垂桜飛鳥紋錦 小林泰湖仕立
薄器 花筏蒔絵中棗 田中修作造
茶杓 春一番  西山松之助造
蓋置 かがり火 福森阿也造
建水 唐銅フエゴ 淨雲造
水次 腰黒薬缶 古宇小品堂製
主菓子 桜きんとん 鶴屋八幡製(大阪)
菓子器 一閑縁高 表雲斎造

茶碗 桜絵 茶碗 福森阿也造
蓋置 赤楽三つ葉蓋置 宗入造
茶杓 花篝 二代瓢阿造
干菓子 桜 蝶 河藤製(大阪)
干菓子器 四方盆 煌又造

それでは、皆様も春の訪れを楽しんで下さい。

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