菊ざかり
本日は、重陽の節句です。
奇数である陽の数字の九が重なっているため、陽の気が強すぎるので、これを軽減するべく、節句という行事が行われるのです。
別名、菊の節句とも呼ばれます。
奈良時代から宮中では、咲き誇る菊を愛でる観菊の宴が行われて、菊の花びらを浮かべた酒を飲みました。
菊には、健康と長寿をもたらす霊力があるとされています。
そのため、菊の節句には、着せ綿など、菊に関する風習が行われています。
茶の湯で菊のお菓子を食するのも、菊の節句における楽しみ方の1つであると思われます。
ところで、以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
盆点の点前をしてみました。
軸 本来無一物 盛永宗興老師筆
花 薮蘭
花生 銀化羅馬硝子
香合 松木地香合 山下ロクロ工芸製(京都)
主菓子 菊ざかり 薫々堂製(大阪)
菓子器 一閑縁高 表雲斎造
それでは、みなさまも菊の節句をお楽しみ下さい。