『定本 千利休の書簡』
先日、古書祭りに行って、桑田忠親著の『定本 千利休の書簡』(東京堂出版、昭和46年)を購入しました。

千利休の263通の書状が収録されていますが、当時の一人の書状としては数が多く残っています。
その書状の宛先は茶友や大名で、文中の名前は省略されていてニックネームのようなニュアンスが感じられます。
そして、書状の長さもそれほど長くはないため、現在のTwitterやLineのようで、また、「一笑一笑」という言葉は、現在のメールなどの文末によく添えられる「(笑)」を想起させるものです。
飛脚の文字のある書状があるので、飛脚に運んでもらっていたと考えられますが、これも現代であれば、光ケーブルやWi-Fiのような最速通信手段であると言えます。
更に、花押のオケラ判や亀判は、絵文字やスタンプのようです。
つまり、千利休が用いていたコミュニケーションツールは、SNS的な要素を備えていると思われます。
そのため、多くの人達の心を巧みにとらえて、羽柴秀長が「内々の儀は宗易」とまで言及するまでのネットワークを構築することができたのではないかと考えられます。
皆様も、この書籍を読んで、千利休の生き様や息吹を感じてみてはいかがでしょうか。

