大阪の茶室で楽しむ菊の花
重陽の節句は9月9日ですが、菊の節句とも呼ばれています。
菊には不思議な霊力が宿っていて、この前日からその朝露を含ませた綿で体を拭くと長寿が叶うとされています。
当庵でも宮中の年中行事のようにはいきませんが、菊の霊力に預かるような趣向をしてみました。
以下のような趣向でお茶を楽しみました。
寄付待合
軸 不老門長生殿図 日比野白圭筆
本席
軸 令人寿 鵬雲斎大宗匠筆
花 白菊
花生 曽呂利 十一代浄益造
板 曽呂利盆
香合 松香合 山下ロクロ工芸製
釜 唐松地紋筒釜 浄清造
風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
棚 玄々斎好 更好棚 可映造
水指 竹絵末広 玉堂造
茶碗 黒織部写 鈍阿造
古袱紗 遠州緞子
茶入 瀬戸 飛鳥川写 三代祥平造
仕覆 石畳金襴
薄器 糸菊蒔絵中次 宗悦造
茶杓 露 二代瓢阿造
蓋置 色絵露芝画 清閑寺窯
建水 唐銅フエゴ 淨雲造
水次 腰黒薬缶 古宇小品堂製
主菓子 菊のきせ綿 福壽堂秀信製(大阪)
菓子器 菊光琳蒔絵重箱
御茶 鵬雲斎大宗匠好 慶知の昔 小山園詰
茶碗 粉引手茜茶碗 衣被(きぬかつぎ) 鈴木明造
薄器 糸菊蒔絵中次 宗悦造
茶杓 野菊 小林太玄老師造
干菓子 小菊 松笠 河藤製(大阪)
干菓子器 四方盆 煌又造
皆様も菊の霊力で長寿を祈願させてはいかがでしょうか。