一井戸二萩三唐津の井戸
一井戸二萩三唐津
一楽二萩三唐津とは別の言い回しですが、 茶人の好む茶碗の順番を表しています。
他方、一井戸二楽三唐津という表現もあります。
井戸茶碗という高麗物がなかなか手に入らなかったので、国内最高峰の楽焼と井戸茶碗に似た萩焼に代替していったのかもしれません。
「一井戸茶碗 是れ天下一の高麗茶碗 山上宗二見出して、名物二十、関白様に在り」
と、『山上宗二記』に書かれてあるように、井戸茶碗は、16世紀頃に朝鮮半島から渡来した高麗茶碗の中で最も尊ばれたものです。
井戸茶碗の名前の由来は諸説あって、真相は明らかにされていません。
井戸のように深い茶碗、朝鮮の井戸(韋登)で焼かれた茶碗などの説があります。
また、井戸茶碗の見所の約束があって、竹の節高台、梅花皮、兜巾、轆轤目、目跡、総釉などがそれです。
そして、大井戸、小井戸、青井戸、井戸脇、という分類分けがなされています。
大井戸として、国宝「喜左衛門」、重文「筒井筒」、重文「細川」、重文「有楽」、重文「越後」が有名です。
青井戸として、重文「柴田」があります。
国宝になっているように、大井戸が最高峰の中の最高峰でした。
2013年に、根津美術館で「井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ」という展覧会を見てきましたが、会場いっぱいに並んだ井戸茶碗はまさに圧巻でした。

