縮み
縮みとは、縮織の略です。
縮織とは、撚りの強い横糸(緯糸)を用いて生じた皺(しぼ)が布の表面にある織物を指します。
綿・麻・絹などが素材として使われます。
綿縮みは桃山時代の天正年間(1573- 1593)に明から伝えられたことから始まっているということです。
縮みの浴衣が、夏の季語ともなっているように、主に夏用に用いられます。
かつて縮織は生産量の多くを占めていましたが、やがて平織の生産が増えると、縮織の生産量は大きく減っていきました。
特に有名なのが、明石縮と小千谷縮になります。
明石縮は明石で堀将俊(明石次郎)が寛文年間(1661-1673)に始めたとされる絹の縮みです。
小千谷縮は、国の重要無形文化財、及び、ユネスコの無形文化遺産になっています。
明石縮と越後麻をもとにした布麻の縮みです。
越後縮とも呼ばれます。
これも堀将俊が始めたようです。
新潟のこの辺りは、湿度が高く、盆地で風が吹かないという気候であるので、麻織物の原料となる苧麻の生産が盛んです。
十日町明石縮は、京都の西陣の反物を参考にしてもともとあった十日町透綾の技術を応用したものです。
明治時代に明石縮の名を冠して売り出されました。
現在、明石縮と言えば、西陣産か十日町産になります。
本格的な夏が到来しようとしていますが、縮織を着て過ごすことにしましょうか。
