ザッハトルテ
クリスマスに食べたいケーキとして、ショートケーキやブッシュドノエルは定番とも言えるものです。
それ以外にも、ザッハトルテ(ザッハートルテ)(Sachertorte)も人気となっています。
ザッハトルテは、オーストリアのチョコレートケーキで、オーストリア宰相であったメッテルニヒの料理人を務めたフランツ・ザッハによって19世紀に考案されたものです。
チョコレートの入ったスポンジケーキにアンズのジャムを塗って、更にその上からチョコレートでコーティングしています。
ウィーンのお菓子として有名です。
フランツ・ザッハの息子エドワルド・ザッハは1876年にホテル・ザッハを創業して、このザッハトルテも提供しました。
しかしながら、エドワルド・ザッハの死後、ホテルが一時期、経営難に陥り、ホテル・ザッハの息子と、王室御用達のケーキ店デメルの娘の婚姻によって、この難局を乗り越えました。
このとき、レシピがデルメに伝わったようです。
この夫婦の死後、ホテル・ザッハとデルメは商標を巡って係争まで発展しました。
甘い7年戦争と呼ばれています。
その結果、ホテル・ザッハのものをオリジナルのザッハトルテ、デメルのものをデメルのザッハトルテと呼び分けるようになったのです。
以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
主菓子 ザッハトルテ デメル製
菓子皿 備前焼 各見政峯造
クリスマスの時季以外でも販売されていますので、ご賞味されてみてはいかがでしょうか。