丹波路
律令制の丹波国は、現在の兵庫県北東部と京都府中部と大阪府北部に及ぶ地域に当たります。
この地方で育つ栗は丹波栗と呼ばれていて、高級栗として知られています。
『延喜式』では、丹波栗が朝廷への献上品になっていたことが記されています。
そして、江戸時代には、年貢米の代わりとして丹波栗が納められたり、尼崎商人が丹波栗を西国に売ったりしました。
このように、古くからこの地方の栗は、名産品として食されていました。
その理由として、朝晩の気温差が激しい丹波地方の気候と風土が栗の甘みを増していることが挙げられます。
それに加えて、銀寄せや長光寺などのような品種を剪定したり、栽培技術を改良したりして、高品質の栗を採集することができるようになったことも、丹波栗をブランド化させるのに寄与しています。
丹波栗の栗拾いをすることができる施設や農園があるので、栗拾いを体験するのも丹波路散策の楽しみと言えます。
ところで、以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
主菓子 丹波路 薫々堂製(大阪)
菓子器 一閑縁高 表雲斎造
第41回丹波焼き陶器まつりが、10月20日(土)-21日(日)に開催されるので、丹波路に足を運ばれてみるのもよいのではないでしょうか。