現代住宅ではフローリングが一般的に導入されていますが、その欠点を補うものとして、ジョイントマットがあります。
市販されているジョイントマットの原料には、主にEVA(ethylene vinylacetate copolymer)やPE(polyethylene)という柔らかい樹脂が使われています。実際には、ほとんどEVA製の製品であると考えてもよいと言えますが、両者の性質はよく似ていたものです。
このような樹脂を使っていることに基づく性質には、クッション性、弾力性、断熱性、遮音性、撥水性、撥油性などが知られています。従って、多才な敷物であると言えます。
ここでは、このように優れたジョイントマットが、いかに赤ちゃんにやさしいものであるかを検証することにします。
大事な赤ちゃんですが、さまざまな事故のリスクに晒されているのです。
窒息、誤飲、溺れ、転倒、落下、指挟み、打撲、切り傷、火傷、ベビーカーや自動車の事故、その他の事故が赤ちゃんに起こる事故として挙げられます。
実に多岐に渡る事故が起こることが考えられます。そのため、両親は赤ちゃんの事故に対して予め対策を講じておきたいものです。
特に、6ヶ月から9ヶ月の赤ちゃんに多く起こる事故として、ソファーやベッドからの落下があります。つまり、寝返りを打った際に落下してしまうのです。
また、歩き出した赤ちゃんは、頭が重いため、転倒のリスクを常に伴っています。
これらの事故は目を離した隙に起きてしまうものですので、起こるものとして対策することが賢明です。
フローロングのままでは、伝い歩きを始めたり、歩き始めたりした赤ちゃんが転倒した際に、頭や膝などを床にぶつけて怪我に至る可能性があります。
そこで、クッション性の優れたジョイントマットをフローリングに敷き詰めて、転倒の衝撃を吸収するようにすれば、怪我の程度もかなり低減することができます。
更に、ベッドやソファーからの落下に対しても、ジョイントマットは効力を発揮して、その衝撃を吸収します。これにより、フローリングならば床に頭などを強打して大怪我になるような事故が、軽度の事故で済むのです。
従って、ジョイントマットは、文字通りセイフティーネットのような落下防止器具として有用なのです。
赤ちゃんは身の回りあるものを口に入れてしまいます。そのため、事前に口に入れそうな小さな物は撤去しておく必要があります。
そして、床に敷いたジョイントマットですが、これをどけてしまっては敷いた意味がなくなってしますので、そのまま、敷いておくことは継続されます。ジョイント式であるという商品特性から、赤ちゃんが部分的に、特に、端の部分をめくって囓ってしまうことはなくもないと想定されます。
しかしながら、ジョイントマットの原料となっているEVAは、チューインガムの基材であったり、歯磨き粉に添加剤であったりします。つまり、EVAは口に入れても特に有害となる物質ではないということです。従って、赤ちゃんがジョイントマットを囓って、その断片が口の中に入っても害はありません。
そして、過って囓ったジョイントマットの断片を飲み込んだとしても、高分子の樹脂であるので胃酸や酵素で消化されることなく、排泄されることになります。どうぞ安心してください。
冬場のフローリングの冷たさは耐えがたいものです。それは、大人だけではなく、赤ちゃんにとっても同様のことに違いありません。そのため、風邪をひかせないためにも、冬の床の寒さを改善したいものです。
それに適したものがジョイントマットなのです。EVAという断熱性のある素材を用いているので、冬のフローリングの冷たさが遮断されてジョイントマットの表面に伝わってこないのです。
これで、赤ちゃんは健やかに寝ることができます。
カーペットや絨毯のように表面に毛のある敷物は、ごみが溜まり易くて、それを餌にするダニが発生します。構造的に表面にごみが溜まりにくいジョイントマットは、ダニの餌は存在しません。そのため、ダニに咬まれることも、ダニの糞や死骸を抗原(アレルゲン)とするアレルギー反応が起こらないのです。
従って、敏感な肌を持つ赤ちゃんに、ジョイントマットは適した敷物なのです。
赤ちゃんには様々な事故や怪我のリスクがあります。そのためにも、救急事態に備えて、医療機関などの連絡先などを予め把握しておくに越したことはありません。後悔、先に立たず、ということですので、宜しくお願いします。
また、簡単な応急措置の方法を勉強しておくと慌てずに対応できます。
以上より、ジョイントマットは赤ちゃんに優しい性質を備えた敷物であることが分かりました。弾力性で転倒や落下の衝撃を抑え、断熱性で冬の床の寒さを遮断するだけではなく、衛生的で無害であるのです。
それでは、ジョイントマットを床に敷いて、赤ちゃんにやさしい環境を創出してください。