畳柄という天然志向のジョイントマット

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■畳柄という天然志向のジョイントマット■

▪畳とは▪

日本独自の敷物であるのが、和室に敷かれる畳です。畳床という板状のものを芯にして、畳表を包んだものです。この畳表は、イグサ科の多年草であるイグサという単子葉植物の茎を用いて編み込んだものです。

現在、国内産のイグサは熊本で採られたものですが、イグサ農家が減ってきています。そのため、中国産のものが多く使われるようになりました。

このように、国内のイグサの生産量が減ってきた背景には、日本人の畳離れが挙げられます。ライフスタイルが西洋化してきており、椅子やテーブルなどのように、フローリングの床で使うことが望ましい家具が普及しています。

また、畳のメンテナンスは、板張りのフローリングに比べると多少手が掛かることも畳場慣れの一因となっています。

 

▪畳の歴史▪

畳は日本で生まれ、独自に発展してきました。現在伝わっている畳で一番古いものは、正倉院にある「御床畳」(ごしょうのたたみ)というもので、奈良時代に造られました。

平安時代から畳が徐々に浸透してきて、板張りの床の上に敷いて使われました。やがて、室町時代には、銀閣寺東求堂同仁斎という4畳半の畳の部屋が登場しました。書院の間に続いて、茶の湯では草庵の茶室が造られ、畳が敷かれています。

最近まで一般家屋には畳の敷かれた和室があるのが当たり前という状況でした。

しかしながら、生活スタイルの西洋化に伴い、畳が廃れてきて、フローリングが一般化してきました。

 

畳は、茶の湯や柔道など、また、日本建築という日本文化の発展に大きく関与してきた敷物です。従って、畳が廃れるということは、日本文化が廃れるということに繋がるかもしれません。実は、とても危機感を抱かなければならない問題と言えるでしょう。

 

▪枯れることのない造花▪

生花は、生きているためにやがて萎れてしまいます。しかし、本物の花を真似た造花は、枯れることなくいつまでのその美しさを保っています。

とはいうものの、室内に花を飾るのであれば、たとえ枯れるとしても生花を飾りたいものです。季節感を感じたり、自然がもたらす本物の花の美しさに接したりしたいものです。

これは、鑑賞としての花が生けられているからであって、必ずしも生活のための道具ではないからです。毎日、使うものであれば、劣化しないものを使いたいというのが実情ではないでしょうか。

そのニーズに応えるために、自然の象徴である木目などのフェイク品の家具などが造られていて、室内で使われています。そして、そこに住む人に自然を感じさせて、安らぎを与えているのです。

 

▪ジョイントマットという近代的な敷物▪

西洋化の生活が浸透に伴い、ジョイントマットという敷物も普及しています。これは、堅くて滑り易いというフローリングの上に敷いて主に使われます。

素材としては、EVA(ethylene vinylacetate copolymer)やPE(polyethylene)が使用されていて、特性としては、弾力性、断熱性、遮音性、撥水性、撥油性などが挙げられます。

この特性を活かして、転倒の怪我防止、防寒、防音、防カビなどの用途で使われています。

 

また、ジョイント式であるので、同じ間取りがほとんどない現在住宅において、さまざまな部屋の形状に合わせて、ジョイントマットを敷き詰めることが可能となっています。更に、カッターナイフで容易に切断できる素材であるので、思いのままに切り揃えることもできます。

それに、原料である樹脂に塗料を混ぜたり、着色したりすることが比較的簡単にできるので、多くのカラーバリエーションとともに、たくさんの模様を持った仕様が存在ししています。それ故、自分の好みのものを見出して、コンセプトに合致したジョイントマットを導入することが楽しみの1つとなっています。

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▪畳柄のジョイントマット▪

カラーと模様が豊富に用意してあるジョイントマットですが、畳柄の仕様も存在しています。従って、この畳柄のジョイントマットを敷くことで、和のテイストが室内にもたらされることになるのです。

そして、ジョイントマットの特性としてクッション性があるので、その上に寝転ぶことで、あたかも本物の畳の上にいるかのような感じを抱くことになります。

それ故、本物の畳のない家庭では、その代わりに、畳柄のジョイントマットを敷くことをおすすめします。

 

▪琉球畳▪

江戸畳や京畳という本格的な畳を代用する製品として、畳柄のジョイントマットに加えて、琉球畳というものも人気となっています。

これは、通常、縁のない半畳の畳を指しています。実際にイグサを用いて造られていますが、その名の通り、かつては沖縄産のイグサが用いられていました。

半畳の大きさであるので、好みの大きさに繋ぎ合わせて敷き詰めることができます。

 

▪まとめ▪

以上より、生活様式の変化で畳が住宅で使われなくなってきています。その代わりに、畳柄のジョイントマットを敷いて使えば、畳のある部屋を創出することができ、日本人として落ち着く雰囲気となります。

それでは、イグサを感じられる畳柄のジョイントマットを敷いて、和の癒やしで安らぎを得てください。


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