SAN-EI製の洗濯機の水栓simpletで設置可能な洗濯機
▪疑問確認▪
洗濯機の水栓が床から110 cmの高さになるので、設置可能な洗濯機が限られている可能性があるようですが、どうすればいいのか、ということで困っている人達は少なからずいるようです。それに答えたいと思います。
▪洗濯機の水栓の位置と形状
家を建てる際に、エアコンの穴をどこに開けて室外機はどこに置くか、既に持っている家具に合わせて窓の位置をどうするか、などに関しては分かり易いので、考えを巡らせるものです。
しかし、洗濯機に関して、深く考えを巡らせている人は多くはないようです。
始めは、夫婦2人だったのが、子供が増えたためにより大きい洗濯機をしたり、高機能な製品に買い換えたりする段になって初めて気付くことがあるのです。
それは、洗濯機の水栓の位置と形状によって、設置できる機種が限定されてしまうという現実です。
床から110 cmの高さというように水栓の位置が低いと、ドラム式や大型となる高機能の洗濯機にうまくホースが繋げないために設置できないのです。
これならば、予め計画的に、水栓や洗濯用防水パンに設えておけばよかった、と後悔しても仕方がありません。
▪小型ドラム型洗濯機
東芝製のドラム型洗濯機であるTW-Z96X1L-WWは、ドラム式でも小型であるため、水栓の位置とホースの曲がりを全く気にすることなく設置することができました。
そのため、後々まで、洗濯機と水栓がホースを介した干渉を起こす問題で、設置できない機種があるということに気がつきませんでした。
そして、東芝製のドラム型洗濯機であるTW-Z96X1L-WWが故障したため、新たな洗濯機の購入をすることになりました。
このときに漸く、洗濯機の水栓の位置と形状が大事であることが理解されたのです。
▪縦型洗濯機と水栓のホースを介した干渉
東芝製の縦型洗濯機であるAW-10SV9(T)を購入することにしました。
しかし、実際に製品が家に運ばれたときに、作業員の方が洗濯機の水栓の位置が低いこと、および、水栓の口が壁から少し突き出た形状であることにより、縦型洗濯機の蓋を開けた際にホースが当たってしまい、蓋が開けられないということを言われました。
縦型洗濯機であれば、蓋が2つの折れるタイプで、高さは955 mm以下で、壁から180 mmという寸法を指定されました。
そのため、設置不可能となりました。
そこで、別の製品にせざるをえなくなりました。
▪新たに注文した縦型洗濯機
申し訳ないことですが、近所の家電量販店にメジャーを持参して行って吟味した結果、蓋が2つの折れるタイプで、前回注文したものよりも小さめの東芝製の縦型洗濯機であるAW-10SD9(T)を同じネット業者に注文しました。
高さは958 mmで、ホースを繋ぐ突起が986 mmでした。
ところが、設置作業員から報告を受けたその家電小売りから、幅フリー・奥行きフリー・高さ930 mmで蓋が2つ折れになるタイプでなければいけないと、現場のことを理解していない感じでしたが一方的に通達されました。
しかし、ホースも調べてみると、L字型タイプや長目タイプがあり、何とでもやりようがあると考えられます。
このネット業者を今後も使うかどうかは分かりません。
▪再度、小型ドラム型洗濯機の購入
壊れたものの後継品であるため、寸法が同じであるドラム式のTW-95G9Lを購入し、無事に設置することができました。
確かに、始めに注文した高さのあるAW-10SV9(T)は無理があるかもしれませんが、L字型タイプや長目タイプを駆使すれば、壁を一端壊した蛇口工事をせずに、縦型のAW-10SD9(T)を設置することはできたと思われます。
(東芝製TW-95G9Lの写真)
▪まとめ
家を建てるときに洗濯機の水栓に意識を払う人はあまり多くないようで、後々、洗濯機を設置する際に、設置可否のトラブルが生じることが多々あるようです。
そのため、家を建てる設計の段階で、洗濯機の水栓についても考慮する必要があります。
そして、家電小売りやその請負の設置業者は、段ボールを開けて設置できないという状況を避けるために、簡単に設置できないという結論を出すことは珍しくないようです。
ホースにも、L字型タイプや長目タイプというもののあるので、消費者も勉強した方がよいと考えられます。
ただ、ドラム式でも東芝製の小型ドラム型洗濯機は、設置に関しては融通がきくので、ドラム式を使いたいのであれば、お薦めします。
L字型タイプや長目タイプのホース
SANEI(旧社名:三栄水栓製作所) 自動洗濯機給水ホースL型 PT1700-1-0.8
SANEI 洗濯機給水ホース 全自動用 元口付き ワンタッチ接続 1.5m PT17-1-1.5
SANEI 洗濯機給水延長ホース 全自動用 長さが足りない場合 1m PT17-2A-1M