レザーベッドからホルムアルデヒドが揮発するのでは?

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■レザーベッドからホルムアルデヒドが揮発するのでは?

▪疑問確認▪

ホルムアルデヒドが家具から揮発してシックハウス症候群が問題となっているようだけれども、レザーベッドはどうなっているの、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪昨今問題視されるシックハウス症候群▪

最近の住宅事情により、シックハウス症候群というものが社会問題となりました。つまり、気密性が増し、建材にも化学物質が多く用いられるようになったことで、家に住む人、特に新築の家やリフォームした家に住み始めた人に、目や肌がちくちくしたり、めまいや吐き気や頭痛がしたりするという症状がしばしば現れたのです。

その原因の1つとして、建材や家具などから発せられる揮発性の有機化合物が挙げられています。従って、シックハウス症候群を避けるためには、揮発性有機化合物の含まれている量の少ない製品を選ぶこと、及び、家の中の換気が重要となります。

 

そこで、シックハウス症候群の対策として、建築基準法に第28条の2が追加され、平成15年7月1日から施行されています。その条文は、以下のようになります。

(居室内における化学物質の発散に対する衛生上の措置)「居室を有する建築物は、その居室内において政令で定める化学物質の発散による衛生上の支障がないよう、建築材料及び換気設備について政令で定める技術的基準に適合するものとしなければならない。」

これに伴い、クロルピリホスは建築材料への使用が禁止され、ホルムアルデヒドは内装の仕上げの制限と換気設備の設置が定められました。

 

▪ホルムアルデヒドの放散量の等級表示▪

改正建築基準法に基づき、ホルムアルデヒドに関して内装仕上げの制限が課された訳ですが、建築材料の区分として、ホルムアルデヒドの発散の少ない順から、建築基準法の規制対象外、第3種ホルムアルデヒド発散建築材料、第2種ホルムアルデヒド発散建築材料、第1種ホルムアルデヒド発散建築材料があります。

 

建築基準法の規制対象外は、制限なしに使うことができて、JISやJASなどでホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆で表されます。

第3種ホルムアルデヒド発散建築材料は、使用面積が限定され、JISやJASなどでホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆で表されます。

第2種ホルムアルデヒド発散建築材料は、使用面積が限定され、JISやJASなどでホルムアルデヒド放散量がF☆☆で表されます。

第1種ホルムアルデヒド発散建築材料は、使用禁止となっており、JISやJASなどのホルムアルデヒド放散量は表示がありません。

 

このように、JISやJASなどでホルムアルデヒド放散量は、F後ろに☆を付けて表記しますが、その☆の数が多いほど、ホルムアルデヒドの放散量は少なくなります。

 

▪レザーベッドに関するJIS規格▪

JIS規格は、工業標準化法に基づいて制定される工業標準です。

家庭用普通ベッドを規定するJIS規格としてS1102があります。その定義では、睡眠に用いるマットレスとマットレスを支持する構造体を組み合わせたもので、ベビーベッド、ソファーベッド、二段ベッド、リクライニング式ベッドを含まれない、となっています。従って、レザーベッドは、ヘッドボード、フットボード、サイドフレームが革張りとなっている家庭用普通ベッドの範疇に入り、JIS規格(S1102)に規定されると考えられます。

JIS規格(S1102)には、ホルムアルデヒドの規定があります。

合板に関しては、ホルムアルデヒドの放散量が日本農林規格(JAS)に規定するF☆☆☆☆又はF☆☆☆のもの、となっています。

木質材料に関しては、JIS A5905に規定するもので、かつ、ホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆又はF☆☆☆のもの、JIS A5908規定するもので、かつ、ホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆又はF☆☆☆のもの、となっています。

接着剤に関しては、ホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆又はF☆☆☆のもの、となっています。

塗料に関しては、ホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆又はF☆☆☆のもの、となっています。

そして、材料に使用した合板、木質材料、接着剤、塗料のホルムアルデヒド放散量の等級表示をする必要があり、使用した材料にF☆☆☆☆又はF☆☆☆が混在する際には、F☆☆☆と表示するように定められています。例えば、ホルムアルデヒド放散量の等級表示(フレーム部)F☆☆☆☆、というように表記されます。

 

このように、JIS規格ではレザーベッドにおけるホルムアルデヒドの放散量に関して規制しているのです。

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▪レザーベッドに関するSG規格▪

SG規格は、消費生活用製品安全法に基づいて制定される工業標準です。

家庭用普通ベッドやレザーベッドに関するSG規格は存在しないようです。

 

▪まとめ▪

以上より、シックハウス症候群の対策として、レザーベッドに使われる材料もJIS規格でホルムアルデヒドの放散量が規定されていることが分かりました。F後ろの☆の数が多いほど、ホルムアルデヒドの放散量は少なくなることを示す表記方法となっています。そして、F☆☆☆☆が最も厳密なクラスとなります。

それでは、シックハウス症候群に悩まされないレザーベッドでの安眠を享受してください。

 

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