【DIY】黒檀や花櫚などの唐木の磨きとつや出し
■黒檀や花櫚などの唐木の磨きとつや出し
唐木とは
遣唐使の頃に日本にもたらされた外国の木のことを総称して、唐木と呼んでいます。唐木という学術的な種類の木が生息しているわけではありません。
唐木として有名な材としては、黒檀、花櫚、紫檀、鉄刀木があります。それ以外にも、ウェンジ、パドック、ブビンガなどの材も準じたものとして利用されます。例えば、ウェンジは鉄刀木の代わりに用いられます。
しかしながら、とても貴重なものであるため、生息地では木の伐採や取引が制限されています。そのため、ますますその貴重性は増してきています。今すぐに使う必要がない場合でも、早急に材料を確保しておくことが賢明であると思われます。
従って、このような銘木で造られた家具などは、とても高価なものとなります。そして、唐木を使ったDIYは、非常にぜいたくなものであると言えます。
そこで、是非とも、唐木が生活の中にある環境を実現して、上質な空間を創出したいものです。
唐木細工
唐木は、堅くて丈夫であるだけではなく、杢目もたいへん美しい材であるため、多くの工芸品の材料として、昔から使われていきました。
家具、建具、調度品などが唐木を材料として製作されます。
唐木の杢目がきれいなタンスは、無垢材ともなるととても値が張るものです。しかし、安物の家具とは比べものにならない程の気品を備えています。
このような唐木を加工したものが家の中にあれば、とても存在感があります。
黒檀や花櫚などの加工
とても堅い木材であるので、金属用のビッドを用いて穴を開けた方がよいと考えられます。とはいうものの、唐木はやはり貴重であるので、穴を開けることは躊躇われます。更に、素人が加工してうまく出来るのかという不安もあります。
そこで、個人的にはなるべく穴を開けない方向性でDIYをすることにしました。
黒檀や花櫚などの磨き
研磨するに当たっては、サンドペーパーを用いて磨きます。表面が粗い場合は、60番のサンドペーパーでまずはおおまかに滑らかにします。
そして、240番、次いで、400番で順次、サンドペーパーで磨いていきます。この研磨作業だけでも、板の表面がとても美しくなります。更に余力があれば、1000番で磨きます。
サンドペーパーの研磨に関して、細かな削り粉が生じます。念のため、呼吸器系に入らないようにマスクを着用するようにした方がよいでしょう。
黒檀や花梨の前に、練習というのも何ですが、紫檀、パドック、ブビンガをサンドペーパーで磨いてみました。これらの板は、2×4とラブリコを用いた造った棚に背面として取り付けるためのものです。このようなものは市販品にはないので、DIYで製作することで初めて入手可能になります。
是非とも、トライしてみてはいかがでしょうか、
黒檀や花櫚などのつや出し
蜜蝋ワックスを用いることで、唐木の表面につやが出ます。
蜜蝋ワックスとして、「未晒し蜜ロウワックス」(小川耕太郎∞百合子社)を用いました。この業者のホームページには、さまざまな種類の木に塗ったサンプルが掲載されています。その中に、花櫚もあり、実際に塗布することにしました。
蜜蝋ワックスは、蜜ロウとエゴマ油という自然成分から造られています。そのため、化学合成品のような刺激はありません。肌に優しい素材なので、触れても問題はありません。
蜜ロウの撥水効果により、木の中に水や油が浸透していかず、染みが生じることが抑えられます。また、エゴマ油が木の内部に浸透することで、杢目がよりくっきりして見えます。
塗り方のコツは、伸びがいいので少量を塗って伸ばす感じで塗布していきます。
唐木以外にも、ついでにフローリングにも塗るのもよいと考えられます。それ以外にも、木でできた積み木、そして、自作の唐木の小物なども、つやだししてみるのも面白いものです。
まとめ
以上より、伐採制限などが課されている唐木を用いたDIYは、とても贅沢なものを生み出すだけではなく、作業そのものが贅沢かもしれません。
黒檀、紫檀、花梨、鉄刀木などの唐木は、杢目が非常に美しく、磨き出すことでその美的価値が増します。その磨き方は、サンドペーパーの番手の小さいものから順次研磨していきます。具体的には、240番と400番を用いて磨きます。始めに表面がざらついているようであれば、60番のように粗いサンドペーパーで磨いてから、240番と400番で磨きます。
仕上げには、蜜蝋ワックスを塗ることで、つやが出て、文字通り、輝きを放ちます。
それでは、銘木がある暮らしを手に入れて、贅沢な空間に身を置かれてみてはいかがでしょうか。
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