割れない鏡は内装材に適しているの? そのメリットのある使い方に関して

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■割れない鏡は内装材に適しているの? そのメリットのある使い方に関して■

▪疑問確認▪

建物の壁や天井に使われている鏡は、割れて破片が落ちたりしないの、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪通常のガラス鏡とは▪

現在最も普及しているタイプの鏡は、鏡面にガラスが使われているものです。そのため、物が当たったり、鏡が落下・転倒したりした場合、そのガラスが割れてしまい、破片が広範囲に散らかってしまう可能性があります。こうなると、鏡が使えなくなるだけではなく、そのガラス片で怪我をしてしまう危険性があるのです。

そのため、安全面や防災面に関して言えば、割れない鏡が望ましいのです。

 

▪割れない鏡とは▪

通常の鏡では鏡面にガラスが使われているため、どうしても有事に際してガラスが割れてしまいます。そこで、安全のための割れないことをコンセプトにして開発されたのが割れない鏡です。

これは、ガラスの代わりにフィルムを鏡面に用いているため、物性的に割れることがないのです。

 

▪リフェクスミラーという人気の割れない鏡とは▪

割れない鏡は全般的に人気を博していますが、その中でも特に大反響となっているのがリフェクスミラーです。

このリフェクスミラーの鏡面に用いられているフィルムは、ポリエステルという高分子で、銀蒸着の裏打ちがなされています。そして、フィルムと鏡の裏面との間には隙間を設けて緩衝空間と形成していて、フィルムの柔軟性をそのまま活かしています。そのため、フィルム自体が切れにくいうえに、物が当たった衝撃を吸収するため、割れないのです。

 

また、フィルムの他にも、アルミニウムやプラスチックという軽量な材料を用いているために、鏡全体がとても軽くなっています。対応するガラス鏡の6分の1くらいの重さになっています。

更に、鏡面の反射率が高いためにリフェクスミラーはクリアで、映し出される像が非常に鮮明となっています。

従って、リフェクスミラーはとても優れた鏡なのです。

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▪内装材としてのリフェクスミラー▪

通常のガラス製の鏡を天井や壁一面に貼った場合、万が一、大地震が起き出もしたら、割れたガラス片が頭の上から降ってくることになりかねません。これは、非常に危険な状態になります。そのため、鏡を内装材する際の要件としては、割れないことがまず一番に挙げられます。

次ぎに求められる要件は、燃えないこと、ないしは、燃えにくいことです。ガラスは燃えないとしても、火災の熱によって溶解して、溶けたものが垂れてくるという危険も想定されます。

 

この2つの要件を満たしている鏡が、リフェクスミラーなのです。

実際、リフェクスミラーは、国土交通省の不燃認定(NM-1843)を受けています。リフェクスミラーの不燃タイプでは、裏側はケイ酸カルシウムをアルミ角パイプに塗布している仕様となっています。

更に、リフェクスミラーは全体が軽量化されているので、万が一、鏡が外れても落下しても、床への衝撃は抑えられます。

従って、リフェクスミラーは内装材としてとても優れたものと言えます。

 

▪多くの建物などに使われるリフェクスミラー▪

2005年の愛知万博の名古屋パビリオン「大地の塔」で、リフェクスミラーを500枚貼った万華鏡が造られて大好評となってから、内装材としての用途が注目されるようになりました。

 

使用実例を挙げると、大正大学の体育館の壁、世界貿易センタービルのチャペルの天井や壁、モード学園の広間の壁、太平洋フェリー・いしかりの客室フロアのエレベーターホールや吹き抜け天井、などでリフェクスミラーは内装材として使われています。

その他にもさまざまな場所で使われています。

 

▪自宅のリフェクスミラーも内装材のようなもの▪

日本の一般家屋は狭小であるため、天井や壁全体をリフェクスミラーで埋め尽くすことは無理と考えられます。しかし、1枚や2枚ならば、リフェクスミラーを家の中に据え付けることはできます。

そして、姿見として全身を映したり、ダンスやスポーツのフォームを確認したり、などに使うことができます。それだけはなく、部屋の中が鏡に映れば、視角的効果により、その部屋が広く感じられます。

 

自分の家で使われている鏡は、時が経てば、もはや家の一部と言っても差し支えありません。そうなれば、リフェクスミラーなどの鏡は内装材のようなものです。ましてや、大きなサイズのリフェクスミラーであれば、なおさら家の一部である内装材のような役割を果たしているのです。

 

▪まとめ▪

以上より、割れない鏡の中のリフェクスミラーは、割れない、軽い、燃えないという特徴を備えて、とても安全となっています。そのため、内装材として、建物の天井や壁に貼り付けて使用することができるのです。

その結果、とても幻想的な雰囲気に包まれた空間が創出されるのです。

それでは、ビルなどをお持ちであれば、リフェクスミラーを内装材として貼って、建物の内装を楽しまれるのもよいのではないでしょう。


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