ウイルス駆除でエタノールをジョイントマットに使っても平気?

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■ウイルス駆除でエタノールをジョイントマットに使っても平気?■

 

▪疑問確認▪

新型コロナウイルスが感染と流行が現在、問題となっています。

その感染拡大を防ぐために、ジョイントマットを、有機溶剤のエタノールで拭いても溶けるなどの支障がないかという疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪ジョイントマットという敷物

フローリングが一般化して、寒さ対策や転倒の怪我防止のために、その上にジョイントマットを恒常的に敷いていることが珍しくなくなっています。

しかし、常に敷かれたジョイントマットには、食べ物や飲み物をこぼした汚れ、それから、ほこりなどのごみが付着したままであることが多いと思われます。

この状態を放置しておくと、カビやダニが発生することが心配されます。

そして、昨今は、新型コロナウイルスなどのウイルス、および、細菌もその付着が気になります。

そのため、ジョイントマットを衛生上、きれいにしておくことはとても大切です。

それを実践するには、ジョイントマットがどのような素材で作られてることを知ることは重要です。

 

ジョイントマットは、EVAやPEという柔らかいポリマーから作られています。

EVAはethylene vinylacetate copolymerの略で、エチレンと酢酸ビニルが化学反応によって共重合したものです。

PEはpolyethyleneの略で、エチレンが重合したものです。

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▪新型コロナウイルスとは

ウイルスは、生物ではなく、脂質二重層からなる膜に包まれたRNAという核酸という物質です。これが、細胞内に入り込んだ後、その細胞が持つ生体システムを利用して、ウイルスのRNAを複製させることで増殖していきます。

 

▪ウイルスに対するエタノールの有効性

脂質二重層の膜を破壊するのに、エタノールが有効です。

他方、脂質二重層の膜を持たないウイルスにはエタノールは効力を発揮しません。

確認として、新型コロナウイルスは、膜を持つタイプなので、エタノールは有効になります。

厚生労働省のホームページでは、ものに対する新型コロナウイルス消毒・除菌方法として、濃度70%以上95%以下のアルコール消毒液がその1つに掲げられています。

但し、引火の可能性があるので、エタノールは雲霧ではなく、拭き取りで用いることが推奨されています。

また、濃度70%以上95%以下のエタノールで、手などの皮膚を無毒化することから、ジョイントマットにエタノールを用いることは安全であると言えます。

 

▪エタノールはジョイントマットを溶かすのか

本記事の本題ですが、結論として、エタノールでジョイントマットが溶けることは、化学的にないと考えられます。

その根拠として、ジョイントマットを構成する固体であるEVAやEAの原料となるモノマーが持つ二重結合が重合反応する際に安定な単結合になっています。

そして、溶剤として用いているエタノールは、炭化水素のエチル基に水酸基が付いた構造をしており、それほど、ものを溶かす能力が優れていません。

ましてや、固体となっているEVAやEAをエタノールが直ぐに溶かすことは困難です。

100%に近い常温のエタノールでも難しいと思われます。

従って、ジョイントマットは、拭くという短期的な作業に用いるエタノールには安定となります。

しかしながら、EVAやEAは、長期間に渡って微量の紫外線に当たり続けると、劣化してしまう可能性があります。

劣化したピースだけを外して新しいものと交換できるのが、ジョイントマットの利点です。

 

▪水洗いもできるジョイントマット

メンテナンスの方法として、ジョイント方式であるために、個々のピースを外した状態で、水洗いをすることで、ウイルスだけではなく、ほこりなども取り除けます。

その結果、ダニなどの発生も予防され、アレルギー対策にもなります。

水洗いしたジョイントマットは、陰干しで立て掛けるようにして乾燥させます。

 

▪新型コロナウイルス対策

ウイルスが室内に籠もり続けないようにするために時々、換気をすることも有効です。

窓を開けて風を通したり、エアコンなどの空調で気流を起こしたりすることで、空気の対流が発生します。

これにより、ウイルスも外に追い出されることになります。

また、エタノールは揮発性の有機溶剤なので、ジョイントマットでの拭き取り作業の間も窓を開けて換気することが好ましいです。

 

▪まとめ

以上より、エタノールは膜構造を持つ新型コロナウイルスに有効ですが、ジョイントマットはEVAやEAという柔らかなポリマー樹脂でできているため、エタノールのような有機溶剤で溶けることはなく、変型させることはありません。

濃度70%以上95%以下のエタノールは、手のような皮膚での無毒化に使われているので、ジョイントマットでの使用は安全と言えます。

しかし、有機溶剤であるため、噴霧してエタノールを拭きかけると引火して火事となる危険性があるため、ジョイントマットの無毒化は、エタノールでの拭き取りという方法が薦められています。

それでは、エタノールを正しく用いて無毒化したジョイントマットでの衛生的な生活をお過ごし下さい。


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