安かろう悪かろうのジョイントマットの実態
■安かろう悪かろうのジョイントマットの実態■
▪フローリングが多くなった日本の住宅
床材としてフローリングがとても普及しています。これは、メンテナンスが楽なことと、椅子やテーブル、そして、ベッドなどの西洋の家具を置くのに適しているからです。
つまり、畳の上に座る生活から、椅子の上に座る生活が一般化してきたことを物語ります。
しかしながら、フローリングは、堅くて滑り易いというデメリットがあります。そのため、転倒した際には怪我をすることもしばしばです。
そして、冬の冷たさはかなりのものがあり、素足では立っていられません。
そのため、フローリングを使う際には何かしらの工夫や対策が必要となります。
▪ジョイントマットという敷物
フローリングの上に敷かれるものとして、ジョイントマットが好まれています。
これは、EVAという軟らかい樹脂でできているため、転倒してもクッションとしてジョイントマットが機能して衝撃が吸収されます。
また、冬の冷気を遮断するので、ジョイントマットの上に載っても寒く感じなくて済みます。
そして、足音を階下まで伝えないので、アパートやマンションでは階下に迷惑を及ぼすリスクが低減されます。
このように、とても機能的に優れたジョイントマットですが、実のところ、価格は安いものから、それなりのものが用意されています。
そのため、自分の価値観や選び方の情報に基づいて、適切なジョイントマットを購入することが大切となります。
▪安いジョイントマットの実態
どんなものも、それなりも価値や機能を備えた物を造ろうとすれば、原材料費や加工費用が掛かるものです。
従って、値段の安い製品は、その分、何かしらのものが差し引かれていることになります。昔から、安かろう、悪かろう、と言われています。
つまり、買って使ってみたら直ぐに問題が発生するということはよくあることなのです。その1一例として、冒頭の写真のように、使っているうちに表面が剥がれてきたりすることがあります。
100円ショップで売られているジョイントマットは、だいだい、厚さ10 mmで大きさ30 cm x 30 cmが2枚入りで100円となっています。1枚あたり50円です。また、EVAでできた中国製です。そして、端のぎざぎざ部分にはめるサイドパーツは売られていないようです。
▪高付加価値のジョイントマット
やや値段が高くなりますが、付加価値が加えられていることによってジョイントマットがとても機能的になるものです。
最近、シックハウス症候群の原因物質として取り沙汰されているホルムアルデヒドが検知されないジョイントマットは、日常生活の中で安心して使用することが可能となります。
また、赤ちゃんや高齢者のいる家庭では、転倒による怪我の防止のために、通常の仕様よりも厚さのある極厚ジョイントマットを敷くことで、転倒の衝撃をより効果的に吸収することができます。
そして、これだけ厚ければ、集合住宅の階下への音漏れを抑えたり、冬のフローリングの冷気を更に効果的に遮断したりできます。
それから、消費者のニーズをとらえて、床暖房やホットカーペットに対応している製品もあります。
このような高付加価値のジョイントマットを選ぶことで、快適な生活を送ることができるのです。
▪リーズナブルと安いの違い
安いとはまさに価格相応の製品で、単に安いだけで中身の質が伴っていないものが多く存在します。
それに対して、リーズナブルとは、企業努力によって本来あるべき値段よりも低く設定されているため、とてもお得感がある製品となっているのです。
そのため、是非とも、リーズナブルな価格の商品を購入したいものです。それには、やはり、目を養うに越したことはありません。しかし、何かしらのコツのようなものが売り方の違いから得られるのではないでしょうか。
▪通販とホームセンター
通信販売は、実店舗と違って、実際の店舗はインターネット上にあるので、店舗の高い家賃、および、販売員の人件費もいりません。
そのため、必要最低限の価格設定が行えます。従って、実際の商品は手に取って見ることはできませんが、通信販売での購入はおすすめとなります。
実際、遠隔地の人によっては、わざわざ店まで出向かないで済み、また、多忙な人にとってとても重宝します。それを裏付けるように、年々、小売業における通信販売での売り上げが上がってきています。
それから、ホームセンターやインテリア小売店でもジョイントマットは売られています。
厚さ10 mmで大きさ31.5 cm x 31.5 cmが 10枚入りが500円という具合に、1枚あたり50円で、実のところ、100円ショップと価格はあまり変わりありません。素材は中国製になります。
それに比べて、通信販売で売られているジョイントマットの中には、厚さ12 mmで大きさ30 cm x 30 cmが 9枚入りが税抜き1,463円で、1枚あたり約163円になります。そして、EVAの中国製になります。
このように、通信販売ではやや価格が高く設定されていますが、それは床暖房対応やホルムアルデヒドフリーなどの付加価値が加えられているからです。そのための商品開発を行っているのです。
更に、通信販売では、厚さ20 mmで大きさ60 cm x 60 cmが 4枚入りが税抜き2,296円という製品もあり、1枚あたり約574円になります。しかし、大きさ30 cm x 30 cmが2枚取れる大きさなので、実質的に1枚あたり約287円です。
従って、それほど高いとは言えません。それなのに、この厚さで、この大きさのジョイントマットが手に入るのです。100円ショップやホームセンターやインテリア小売店では、あまり売られていません。
厚さがあれば、それだけ、衝撃や音を吸収したり、冷気を遮断したりします。また、大きいほど、液体のこぼし、ホコリのつまり、浮き上がりなどのリスクが低減されることになります。
つまり、このように機能性の高いジョイントマットが、幾らかのお金を足すことで購入して、使用することが可能なのです。
▪まとめ
以上より、床に敷く物としてジョイントマットはよく使われています。しかし、価格によって品質や機能に幾分、差があります。
100円ショップやホームセンターやインテリア小売店で売られているものは、価格の安いもので、大概は、品質も値段相応の品物になります。
ところで、通信販売で売られているものの中には、高付加価値の製品もあって、若干、価格も高めとはなります。
とはいうものの、長く安全で機能的なものを使い続けるのであれば、初期投資としてそれないの金額がいるものです。
それでは、リーズナブルな価格のジョイントマットを敷いて快適な毎日をお送りください。
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