ジョイントマットの3つのメリットと3つのデメリットに関して
■ジョイントマットの3つのメリットと3つのデメリットに関して■
▪ジョイントマットというもの
日本人の生活様式が変化してきて、床材として畳からフローリングというように代わってきました。
そのため、ベッド、椅子、テーブルという西洋の家具が使いやすくなりました。
しかしながら、フローリングは堅くて滑り易いという短所があります。更に、冬ともなるととても冷たくなって素足では立つことができないほどです。
このような背景があって、ジョイントマットが持てはやされているのです。
そこで、ジョイントマットのメリットとデメリットについて、少し見てみることにしましょう。
▪クッション性がというメリット
フローリングが堅くて滑り易いため、滑って転んだ際に床に頭や膝などを打ち付けて怪我を負うことがあります。
とりわけ、歩き始めた赤ちゃんは頭が重く、また、高齢者は足腰が弱っているので、転倒の危険性が高くなっています。
このような転倒事故を予防することができるアイテムが、ジョイントマットなのです。
ジョイントマットは、EVAという柔らかい樹脂で造られているため、とても弾力性があって衝撃を吸収することができます。
従って、転倒してもクッション代わりになり、大怪我を回避することができるのです。これが、ジョイントマットのメリットとして挙げられます。
特に、極厚のジョイントマットならば、怪我のリスクも更に低くなります。
▪断熱性に優れているというメリット
日本は四季があり、桜や紅葉というように、その季節の巡りには感動さえすることもあります。
しかし、冬の寒さは耐えがたいものがあります。一戸建ての底冷えは特に厳しいと言えます。
中でも、フローリングの上に立って行うキッチンでの炊事作業は、足元が冷えます。早朝ともなると、寒さは一段と厳しくなります。
このような足元の寒さを避けるアイテムとして、ジョイントマットを利用することができます。
つまり、物理的なバリアとなって、ジョイントマットが床から伝わってくる冷気を遮断するのです。光熱費を掛けずに、始めの購入費だけの初期投資で寒さ対策をしていることになります。
これが、ジョイントマットのメリットとして挙げられます。
▪遮音性がよいというメリット
戸建てならば、階下への騒音は気になりません。しかし、アパートやマンションのような集合住宅ともなると、そうはいきません。
子どもの走り回る足音、犬や猫やウサギのようなペットがフローリングで出す音、場合によっては楽器の音などが階下に聞こえることがあります。そして、階下の住人はその騒音を不快に思ってトラブルに発展する事例が、裁判の判例等から多発していることが分かります。
このようなトラブルを避けることができるものがジョイントマットです。
その特性である軟らかな物体として、音を遮断します。更に、弾力性があるので走り回る際の足の衝撃を吸収します。
このため、階下に騒音が漏れることを防ぐことができるのです。これが、ジョイントマットのメリットとして挙げられます。
▪ストーブの近くでは融ける可能性があるというデメリット
ジョイントマットのほとんどは、EVAやPEという樹脂でできています。EVAとはethylene vinylacetate copolymerの略で、PEはpolyethyleneの略になります。
これらの樹脂は、いずれも可塑性樹脂に属しており、軟化点と呼ばれる温度を越えると軟らかくなってしまいます。逆に、軟化した樹脂の温度が軟化点を下回ると固くなります。
EVAの軟化点は60ºCから90ºCの間になり、PEの軟化点は80ºCから90ºCになります。従って、ストーブの近くにジョイントマットがあると軟化点を越えてしまい、融けてしまう危険性があります。そして、冷えて固まると変形した状態となります。
そのため、ストーブの近くではジョイントマットは使わない方がよいことが分かります。
他方、ホットカーペットや床暖房では、使用に耐えるような樹脂の配合設計がなされており、使うことができるジョイントマットが販売されています。念のため、購入に当たっては確認することをおすすめします。
▪毛管現象で液体が裏面に回るというデメリット
ジョイントマットは、連結部を繋いで平らな床の上に敷きます。
そのため、液体をこぼしてしまった場合、このジョイント部分の隙間を通って液体が毛細管現象で裏面全体に回ってしまうことになります。
そのため、液体をこぼしたら、表面を拭くだけではなく、早急に連結部分を外して、床面とジョイントマットの裏面を拭く必要があります。
もし、そのままにしておくとジョイントマットと床に間に滞った液体のためにカビやダニが発生することにもなりかねません。こうなると、アレルギー反応を起こすことになるので、避けなければいけません。
濡れたり、汚れたりしたジョイントマットは、外した状態で水洗いすることができるので、衛生的です。後は、陰干しして乾燥させてください。
また、床もジョイントマットが無い状態で、暫く放置して風乾させてください。ついでに、掃除機を掛けて床のごみを取り除くと更に清潔に保つことができます。
▪ギザギザ部分にほこりが溜まるというデメリット
ジョイントマットは繋げて敷くという性質状、周辺部分がぎざぎざの凹凸の形状をなしています。そのため、敷き詰めた端の部分では、この凹凸部分が残されてしまいます。
その結果、この凹凸にごみが溜まってしまうことになってしまいます。これでは、衛生的に問題があります。
そこで、ジョイントマットはカッターナイフで自在に切ることができるので、突起を切り落としてしまうということが可能です。
また、このデメリットを克服するために、メーカーがサイドパーツを作製して、端の凹凸部分にはめ合わせることで、ごみの溜まり場を解消することが可能となっています。
これで、ギザギザ部分のほこりの問題は解決されました。
▪まとめ
以上より、人気のジョイントマットにもメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、クッションとして衝撃を吸収したり、音や冷気を遮断したりするというものです。
一方、デメリットとしては、連結部分の隙間を伝わって液体がジョイントマットの裏側に回ったり、ストーブのような高温となるものの側では使えなかったり、周辺のギザギザ部分にごみが溜まり易かったりするというものです。
しかし、これらのデメリットも、対処法があるので、ジョイントマットを使用することによる利便性を考慮すると、やはりおすすめの敷物となります。
それでは、デメリットもあれども、メリットも多いジョイントマットを床に敷いて、快適な暮らしをお過ごしください。
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