ジョイントマットを敷いた際にストーブは使えるの? その実態とメリットに関して

 

shown-jointmat■ジョイントマットを敷いた際にストーブは使えるの? その実態とメリットに関して■

▪疑問確認▪

寒い冬の寒さ対策として、ジョイントマットとストーブは併用して使っても問題はないの、という疑問を持っている方がいらっしゃるので、それに答えたいと思います。

 

▪冬の暖房器具▪

日本は四季のある国ですが、はやり冬の寒さは、雪が降ったり、霜柱が立ったりするくらい厳しいものです。

そのため、冬は、室内に暖房器具がなければ、寒くて過ごすことができません。特に、北国ではとても寒さが厳しいため、暖房器具がなければとても凌げません。

暖房器具として挙げられるものとして、ストーブ、エアコン、こたつ、ホットカーペット、床暖房、火鉢などがあります。これらのものはいずれも、エネルギーや燃料を必要としています。つまり、究極的には、エネルギーを熱に変換しているため、暖を効率よく取ることができるのです。

とはいうものの、暖房器具は、それぞれの良さや特徴があるので、それを踏まえた使い方が肝要と思われます。すなわち、部屋の大きさ、ランニングコスト、導入コスト、排気物質など、考慮すべき多くの要因があります。

しかしながら、北国の寒さを凌げるほどの威力を持つものは、石油ストーブとなります。

そこで、ここではストーブとジョイントマットの相性に関して考察してみたいと思います。

 

▪ジョイントマットという敷物▪

最近、一般住宅でよく採用されている敷物として、ジョイントマットがあります。

この敷物は、EVA(ethylene vinylacetate copolymer)やPE(polyethylene)という熱可塑性樹脂でできていて、柔軟性を備えているため、転倒した際の衝撃を吸収します。

そのため、歩き始めた赤ちゃんのいる家庭、ないしは、足腰の弱った高齢者のいる家庭では、転倒しても怪我をする危険性が減るので、固いフローリングの上にジョイントマットが敷かれているのです。

それだけではなく、EVAやPEは厚みを持つと断熱性や防音性を示します。

また、カラーもいろいろな種類があるので、部屋の雰囲気に合わせて好みの色のジョイントマットを敷くことが可能です。そして、ジョイント式であるので、部屋や家具の形状に合わせて自在に敷き詰めることも可能であるだけではなく、カッターナイフ等で思いのままにカットすることもできます。

従って、ジョイントマットは、自由度の高い機能的な敷物なのです。

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▪冬の冷たいフローリング▪

冷たさを避けるためには、エネルギーを消費する暖房器具を用いる以外にも方法があります。確かに、室内でも厚着をするというのも考えられますが、これは生体内でエネルギーが熱に変換されたものが、服によって外に放出されずに留まることで暖かく感じるのです。

それ以外にも方法があります。冬のフローリングの表面はとても冷たくなっています。そのため、この上にジョイントマットを敷くことで、断熱作用により、冷気が遮断されて冷たく感じることはありません。

まさに、省エネルギーの寒さ対策ではないでしょうか。

逆に、人がジョイントマットの上にしばらく載っていると、人の発する熱でジョイントマットのその表面が温くなってきます。

 

▪EVAの軟化点▪

ジョイントマットの原料であるEVAやPEは、熱可塑性樹脂と述べました。この熱可塑性とは、加温する温度を上げていくとある温度を樹脂が軟らかくなり、逆に、冷えていくとこの温度で固くなるという性質です。この温度を、軟化点と呼んでいます。

EVAやPEは、重合させるモノマーの比率、および、重合の仕方によって軟化点が異なってきます。それ故、使っているEVA製品やPE製品は、軟化点を把握しておくことは重要となる場面があるのではないかと思われます。

一般的に、EVAの軟化点は60ºCから90ºCの間で、モノマーであるエチレンと酢酸ビニルの中で、酢酸ビニルの比率が高くなるにつれて軟化点は低くなります。

そして、PEの軟化点は80ºCから90ºCの間で、モノマーであるエチレンの重合の仕方によって軟化点が変化します。

 

▪ジョイントマットとストーブの併用▪

EVAやPEでできているジョイントマットは、軟化点を越えると融けて変形することが危惧されます。EVAの軟化点が60ºCから90ºCの間で、PEの軟化点が80ºCから90ºCの間にあります。

しかしながら、ジョイントマットの多くがEVA製となっていることから、および、EVAの軟化点の方がPEの軟化点よりも低くなっていることから、EVAを基準に考えても差し支えないと思われます。

従って、EVAの軟化点の下限値である60ºCを基準にして、ストーブが創出する温度に耐え得るかどうかを判断すればよいことになります。

天板の温度が300ºC弱である薪ストーブの直ぐ下の床では約56ºCというようになっているようです。微妙な温度であるため、用いるジョイントマットのEVAの軟化点、それに、使用するストーブによっては、ストーブの直ぐ下の床温度が高くなって、ジョイントマットが融けてしまうことがあるかもしれません。

 

しかしながら、「やさしいジョイントマット」という製品では耐熱温度が70ºCとなっていますので、ストーブから離した位置であれば使用することができると思われます。

一応、実際に、ジョイントマットとストーブを併用するときは、注意が必要であるということは喚起されます。

 

▪まとめ▪

以上より、ジョイントマットを構成するEVAという熱可塑性樹脂の軟化点は、60ºCから90ºCの間です。そのため、ジョイントマットとストーブの種類によっては、ストーブの近くにあるジョイントマットが熱で融けてしまうこともあるかもしれません。

しかし、「やさしいジョイントマット」は耐熱温度が70ºCなので、使用に耐える可能性がありますが、実際に使用する場合は、両者を少し離して気を付けて使ってください。

それでは、安全のために少し離してジョイントマットとストーブを併用して、寒い冬を快適にお過ごしください。


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