賃貸物件に適したコルクマット　それは何故かについて

賃貸物件に適したコルクマット

最近の賃貸はフローリングが主流

　賃貸に出されているアパートやマンションにおいて、現在、主流となっている床材はフローリングです。かつては、カーペットがよく使われていましたが、メンテナンスが面倒なことからフローリングに取って代わられつつあります。そして、畳の和室も当たり前でしたが、西洋式のライフスタイルが普及したことと、畳もメンテナンスが面倒なことから、今ではほとんど畳の部屋が賃貸物件に存在することはなくなりました。

　フローリングの特徴として、比較的掃除が容易なことが挙げられます。カーペットや畳に比べると、掃除機でほこりを吸い取るのは格段に簡単です。

　また、木製のフローリングであることが多いため、自然を床から感じ取ることができてとても心が癒やされます。

　フローリングには、このように多くのメリットが存在します。

　しかしながら、フローリングには、滑りやすく、堅いという短所があります。そのため、転倒する可能性があり、その場合、頭や膝を打ったり、尻餅をついたりして怪我をする危険性があります。

　また、冬になると、フローリングの冷たくなっており、足元がそれに伴い、とても冷たく感じられます。

　それから、物を落とした際に陥没したり、椅子などの家具を引きずる際に傷がついてしまったりすることもあります。

　このように、フローリングには、良い面もあれば、そうでない面もあります。

　賃貸住宅を借りている者は、勝手に部屋をリフォームすることは難しいものです。従って、フローリングの欠点を向かい合わざるを得ません。そのための施策をここでは検討してみたいと思います。

床の原状回復

　賃貸住宅は一過性の住居という人がほとんどではないでしょうか。夢を叶えるための通過点と考えられます。そして、新天地に向けて、いつかは部屋を退去するときが訪れます。そのため、入居に過失のある傷などは、入居する前の状態に戻す必要があります。

　特に、木でできているフローリングは傷が付きやすいものです。

　従って、予め、床に傷や陥没を作らないように心がけなければいけません。とはいうものの、傷を付けないに越したことはありませんが、絶対に傷を付けないということを常に意識するような窮屈な感じで生活する必要はないと考えられます。

　これは、主に退去時に問題となる事象です。

階下への防音

　フローリングの問題点として、足音、物を落としたときの衝撃音、歌声などが階下に漏れるというものです。

　騒音に対する考え方は、人によってさまざまであると言えます。ほんの僅かな物音でも気になる人もいれば、多少大きな音でも気にならない人もいます。

　神経質な人が階下に住んでいるという前提で、防音に努めることが問題を引き起こさないための予防策と思われます。

　これは、主に入居時に問題となる事象です。

コルクマットという敷物

　賃貸住宅に限らず、昨今、一般家屋においてコルクマットが人気となっていて、フローリングの上に敷かれて使われています。

　コルクマットは、天然素材であるコルクを、バスマットの原料やチューインガムの基材にも使われている柔軟性のある樹脂であるエチレン酢酸ビニルコポリマー（EVA）でできた土台の上に貼ったものです。

　そのため、コルクマットは柔軟性を示し、転倒の衝撃を吸収して怪我を防ぎます。また、厚みがあるため、冬の床の冷たさを遮断する効果があります。

　更には、その厚みのために、防音・遮音作用もあります。

　実に、多くのメリットがコルクマットには備わっているのです。

　そして、現在販売されているコルクマットの多くは、ジョイント式となっていて、部屋の大きさや形に合わせて、敷き詰めることができる柔軟性を持っているタイプです。

　そのため、どうしても落ちない汚れが付いてしまった場合、その箇所だけ連結を外して新しいコルクマットを敷けばよいのです。

　これも、コルクマットの人気の理由となっています。